Miller

大誘拐 RAINBOW KIDSのMillerのレビュー・感想・評価

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)
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NETFLIX配信終了間近ということもあり鑑賞。

3人の若者が大富豪の老婦人を誘拐を計画するが、いつしか誘拐計画は老婦人が舵をとるようになり・・・。


老婦人は3人の誘拐犯と肝の座り方が違う。
老婦人と誘拐犯の最初の接触場面では、一緒にいた自分の孫娘を誘拐する必要性の無さをつらつらと話し納得させ、その後の誘拐された直後も誘拐犯の計画をことごとく読み当てる。
その後も老婦人が誘拐犯を扇動していき、自分の身代金を100億円以下にすることは一切許さないと言いきる場面は痛快。
老婦人が独断的かというとそうでもなく、飄々とした好々爺なのに全てを支配しているのも面白い。(老婦人を演じる北林谷栄氏がとなりのトトロのかんたのお婆ちゃんの声優だったのにも驚き。)
奇想天外な誘拐劇であって復讐劇って、一見結びつかないがそれが凄く良い。


岡本喜八監督作を見てこなかった身としては、本作が岡本監督作の中ではそこまで代表的な作品でないことを知り、他の作品を見るのが楽しみで仕方なくなった。
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