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家族の肖像のliftmanのレビュー・感想・評価

家族の肖像(1974年製作の映画)
4.0
冒頭から教授の部屋の素晴らしさに持っていかれます。
建築、インテリア、絵画、蔵書がつくりだす濃厚すぎる空気感。
実際の価値なんてわからない僕でも、どれひとつとっても現在ではとても再現できそうもないなってわかります。
登場人物もとても濃厚。
導入のマダムと若者たちの強引さはそのまんまコントですが、老境の教授の諦念とか若さへの想いとかいろんなものが後半から急展開のラストにしたがって伝わってきました。
男妾とか娘への思いも輪をかけてこの映画を複雑なものとしています。
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