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ゴッドファーザーPART IIのぱのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.0
長い長すぎる名作。
正直1があまりハマらなくて、2をみるか悩んだが。知り合いの映画好きおじさんにゴリ押しされみたら、1より全然好きな感じだった。

どんどん仲間と事をなし、弱きを助け強きをくじき、ファミリーを形成していくヴィトー・コルレオーネと偉大な父のようになろうとするもなにかをすればするほどファミリーがバラバラになっていくマイケルの対比が秀逸。

個人的に好きなシーンは2つ。キューバでのシーンはかなり好きだった。特に理由はないがなんか好きだった。もうひとつはラストシーン、どんどん身内がいなくなりマイケル一人がテーブルに残される。1と2で殺されたり、自身が粛清した人物が消えていき、ひとりタバコを燻らすマイケルはThe 哀愁だ。彼はかなりの孤独を感じていたのであろう。物語終盤で、一度も裏切るような素振りをみせず常に尽くしてきたトムにすら辛辣な言葉を吐くあたり、かなり追い詰められていたように見える。

最後のシーンが終わったあとのなんとも言えない「うわぁ…」という感情がかなり良かった。

最後に、マイケルの妻であるケイは最終的にギャングでいる夫についていけず、彼を憎み、彼の子供を堕ろすにいたった。しかし一方で『グッドフェローズ』にでてくるカレンは、当初はマフィアの夫を怖がっていたが、後々自身も麻薬取引を行なうようになった。付き合う前に予定をすっぽかした夫を怒鳴りつけるくらいだから、かなり気が強い。気が弱いとまでは言わないが、より一般的で優しいケイはマフィアの妻には向いていなかったのではないであろうか。
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