マイコ

ゴッドファーザーPART IIのマイコのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはⅡの方が好き。
コルレオーネの死後、ファミリーを引き継いだマイケルの苦悩と、家族を殺害されたビトーが1人でアメリカに渡りマフィアとしてのし上がって行く物語を交互に見せる。

最後は妻にも見限られ身内まで信じられず苦悩する孤独なマイケル。
義理堅い顔役として周囲の信頼を勝ち取り息子たちに囲まれ順風満帆な人生を歩み出すビトー。

ファミリーを守るために執拗に復讐し排除していく姿勢が強すぎるあまり、周りが離れて行くのを止められない、マイケルの苦悩。

最後の回想シーン。
ドンの誕生日に4人の息子たちとコニーで父の帰りを待つ。
「海兵隊に志願した」と打ち明けソニーに反対されるも、トムがドンはマイケルの将来について色々考えているし期待している、と打ち明ける。
マイケルは家業を継ぐことを期待されているんだろうと思っているが、ドンの本当の心うちは「Ⅰ」の2人の会話から分かるように堅気になって欲しかったのだ。
故郷で家族の復讐を果たし幼いマイケルを抱いて汽車に乗るドンの姿がインサートされる。それは愛おしくてたまらない息子を抱く父の顔。
フレドを殺させトムにまで疑心暗鬼になり、あの時の会話を思い出すマイケルの胸に去来するものはなにか。

見れば見るほど噛み締めたくなる名画。
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