【第24回アカデミー賞 録音賞受賞】
実在したオペラ歌手、エンリコ・カルーソの生涯を映画化した作品。主演のマリオ・ランザが吹き替えではなく実際に歌っている。他にも実際のオペラ歌手が多く起用されているらしい。
ミュージカルではないけど歌が主役と言えるような作品で、カルーソ(マリオ・ランザ)の歌声は素晴らしい。
また衣装もアカデミー賞ノミネートされただけあり色鮮やかですごくよい。
ただ話としては人生をなぞっただけで葛藤や障害が終盤まではほとんどなく、カルーソはひたすらナイスガイすぎて何も問題ないですね、としか言えない…
またコンパクトにするためにかなり省略しており、前日エビータやったのに翌日「役が合わないから」ってだけでトスカに変えるとかあり得なくない?
終盤はとってつけたように「歌に縛られる運命」とか言い出すのが違和感。
歌はいいけど映画としては物足りなさが残る作品だった。