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招かれざる客のogiのレビュー・感想・評価

招かれざる客(1967年製作の映画)
4.0
サスペンスやスパイ映画のような
タイトルとも取れるけど全く違う🤔
突然嫁ぐと言う娘と困惑するその家族
を描いた作品で、主演のキャサリン・
ヘップバーンがアカデミー賞主演女優
賞を獲得した栄えある作品です✨

「ザッツ・エンターテイメント」で
知った名コンビ✨9作で共演してる
♂スペンサー・トレイシー
♀キャサリン・ヘップバーン
このお二人の作品がぜひ観たかった‼️

しかし…初めましてなのにトレイシー
さんの遺作を観てしまったみたい😅
本当にごめんなさい🙇‍♂️
これから他の作品もたくさん拝見いた
しますのでどうかお許しを🙇‍♂️🙇‍♂️

なんと本作の撮影終了の17日後に心臓
発作でこの世を去ったとか😢
すでに実生活でのパートナーだった、
キャサリン・ヘップバーンが看取った
とようです。

ようやく本題へ

とある裕福な白人家庭で育った娘が
両親の元に突然婚約者を連れてきた💦
名コンビの二人は愛娘のご両親役
念のためジャケの2人ではないです。

紹介された黒人青年!人格や考え方は
いたって立派なもの。そして医師とし
て申し分のないキャリア👏
非の打ち所がないくらいだけど、、

周囲の心配を他所にグイグイくる娘に
迷いはなく、一点の曇りもない!!
理解ある両親だからと意気揚々♪

娘の両親は基本的にリベラルな人達…
でもいざ自分たちに黒人青年との結婚
を認めて欲しいって言れると。。
そこが主題となっている作品でした。
ただ背景はそれだけではない…

娘が黒人青年と出会ってわずか10日、
2週間後の事…既婚歴、ほどなく式も
上げたいなど、一気にたたみかけて
こられてはさすがに困惑しない親は
いないだろう展開…いくら当人同士の
愛が確かでも考えさせられるお話。

黒人青年の両親も駆けつけるけど、、
紹介された息子の相手がまさか白人
女性でビックリ・・・

それぞれの両親が問題視するのは、、
自分たちの思う差別問題より世間から
の誹謗中傷だの差別だの、若い二人が
その風当たりに耐えらるのか…
親としては当然心配でたまらない。

もちろんそれを乗り越えられる覚悟
と愛が必要なのはもちろんな訳だけど…
今より過酷な差別を受ける時代だろう
からは心配するのも無理はない。。
でも、けっしてネガティヴなお話では
なくてちゃんとした家族によるちゃん
としたお話です。

この作品の好きなところは関わる全て
がちゃんと向き合って、難しい問題に
対して柔軟にお話ができていること。

いろんな考え方や意見はあるけれど、
安易に避けたり逃げたりせずいろんな
意見を聞いて真剣に向き合う姿勢が
好感を持てる作品でした。

豪邸のあちらこちらで、時には男同士
女同士、親同士入れ替わり立ち替わり
打ち合わせをする場面が良かった😌
みんなちゃんと考えてるんだなって。

お父さんの友人役、ライアン司教が
とっても理解ある人で素晴らしい人!!
分かりやすいえびす顔で素敵でした✨

常に不機嫌で二人の結婚に猛反発する
黒人女性のメイドさんが強いキャラ!
その存在はメイドじゃなく家族同様で、
一家に一人必要なんじゃないかと思う、
ある意味お手本のような女性✨
予期せぬ追加オーダーは渋々承諾🤣

お父さんもお母さんも、子供の幸せを
願う愛情の深さに大きな違いはない。
でもこういう曲面ではお父さんよりも
お母さんの方が冷静な判断ができる?
かも知れないね。
ただし…1日で起きる出来事としては
只事ではないと思うけど。。

そんなこんなめんどくさいことを羅列
しましたが、本人は怒ってるのになぜ
か笑えたり、裏表のない家族の会話劇
といった印象の素敵な一本でした✨

ところでスペンサー・トレイシーさん
アステア師匠の1コ下なんですね🙄
中学生みたいな表現で勝手に親近感が
湧いてきた🤣
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