方眼

招かれざる客の方眼のレビュー・感想・評価

招かれざる客(1967年製作の映画)
4.1
1967年”Guess Who's Coming to Dinner”。導入設定は「ゲット・アウト」。まずキャサリン・ヘップバーンの顔、そしてスペンサー・トレイシーの顔、驚きから、娘を育ててきた時間、その結果を受け入れるかどうか。前半は話している内容は他愛もないが、画面で展開があり映画的。中盤から台詞が意味を持ち始め、映像はさらにその先を行く。アイスクリームショップ、妻はブラック・コーヒー。その後、鏡越しの髭剃りはホワイトのシェービングクリーム。で、正装はブラック・タイ。時代からして黒人俳優だけで複雑な味わいは出せず、プレンティス家の芝居はちょっとしんどいが仕方ない。クライマックス、推理劇のように”容疑者集めて、さてと言い”。トレイシーの遺作、このスピーチで役者人生を締めるんだから、凄い。
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