好きと言っていいでしょう

007/慰めの報酬の好きと言っていいでしょうのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.6
ダニエル・クレイグの007の中ではぶっちぎりの最下位の作品です。シリーズ全体で見ても結構下の方です。時間は短いのにスカイフォールと製作費は同じらしいのですが、どこにお金をかけているの?となってしまいます。

カジノ・ロワイヤルの直接的な続編という変則的な作品であるためか、いつものお決まりをほぼしていません。これは結構な残念ポイントでした。ガンバレル・シークエンスも早すぎて優雅さに欠けています。

冒頭のカーチェイスは、カット割が多すぎて何をやっているか全くわからないです。アクションはボーン・シリーズの真似をしなくていいんだよな〜。

100分くらいの映画なのに、結構退屈な時間が多くて、飛行機が墜落した後のシーンは毎回しんどいです。

ただ大好きなシーンもいくつかあって、連行されたボンドがエレベーターで3人を瞬殺してMのところにすぐ戻ってくるシーンは、たまらなく好きです。エレベーターを乗っているときにたまに思い出して、閉めるボタンを連打したりしてます。

他にもトイレのドアノブをポイと投げ捨てるシーンや、マティスをゴミ箱に投げ捨てるシーンも好きです。きちんと財布から抜き取るのも良いです。

前作以上に残忍な一面がパワーアップしてるのは面白いと思いますが、かっこいいスーツを着て常に余裕のある感じは一切ない作品だと思います。せっかくこの映画からトム・フォードになったのにもったいないです。

トスカのシーンはミッション・インポッシブル5にパクられてる気もします。