このレビューはネタバレを含みます
前作の復讐心からなりふり構わず、敵を殺していたボンドが、ボンドと似た境遇で復讐心を持つカミーユと出会う。
復讐に心を囚われむきになってしまい、ふと冷静になってみると失ってしまったものは多大なものになってしまっている。また、復讐を果たしたとしても心の傷は癒えない。
人間は一時の感情に身をまかせて行動するのではなく、それに囚われている自分と向き合い、慰めていくしかないと感じました。
ボンドやカミーユが得たような復讐を果たしたことによる慰めの報酬(虚無感)は要らないのです。