倫理観がよく分かんなくなった。
笑っちゃうくらい不快でセンセーショナルで、本当に殺したい奴を探す人生、なんて誰も共感できない。はずなのに、どこか叙情的で刺さる。
主人公以外の人間も善良な奴が全然出てこない。
自分の中の「悪党」のハードルを上げ下げさせられた感じ。
殺害シーンの冷談さとリアルさから、娯楽を趣旨としたサスペンスではないことが分かる。
ちょっとコンビニ行ってくるみたいなテンションで凶器買ってる姿のおっかなさ。
作品全体に良い意味で掴み所がなくて、何を伝えたいのかが見えてこない。だからどんよりとした不気味さが終始付き纏ってくる。
演者が全員主役級。