りんごほっぺ

ハワーズ・エンドのりんごほっぺのネタバレレビュー・内容・結末

ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

階級が異なる人々が交差したとき、何が起こるか。
映画に出てくるのは、①超資産家、②知的な中産階級(使用人を雇えるくらいお金持ち)、③労働者階級(現代でいうところのサラリーマン?)の三者。
メインキャラクターは②の姉妹2人だが、姉は①と結婚、妹は③と恋に落ちる。その前後の複雑なストーリーを視聴者は見ることになる。

【女性の生き方】
メインキャラクターの二人は似ているようで異なる性格。女性に参政権も財産権もない時代、姉は資産家に嫁ぎ、妹は労働者階級の青年と恋に落ちる。
結婚が女性にとって死活問題である時代のストーリーだからこそ、2人の結婚の行方をハラハラしながら見守った。
妹の方は、優しくて頑固な性格。階級が違う青年のことを、階級を飛び越えて親身になって助けてあげようとするその正義感が個人的にすごく好きだった。

【階級格差】
姉の結婚相手の資産家が、妹が恋に落ちた労働者階級の青年に対して全く興味がなく冷たいのが印象的。青年が職を失ったときも、「貧乏人の人生はそんなものだ」というようなことを言っていた。今のお金持ちもこういう感じよね。
その労働者階級の青年は、貧乏な暮らしの中でも真面目に仕事して家族を養っている。私も労働者階級の一員なので非常に気持ちがわかります…

【階級の交差】
ここまで述べてきた3つの階級の登場人物たちがそれぞれ交流するとき、物語が進みます。
個人的には、違う階級の人と接するときにその人の人となりが見えて面白いなーと思いました。


衣装、お屋敷や出てくる風景が「イギリスー!」という感じなので、ジェーン・オースティンやダウントン・アビーのような雰囲気が好きな方にもおすすめ。
こんなオシャレなアフタヌーンティーしたい。
りんごほっぺ

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