テレビシリーズを知らない身としても、あの有名なテーマ曲を耳にすると思わず気持ちが高揚してくる。
しかし、その高揚が長続きしなかったのが残念だ。
その大きな要因は、アクションシーンの際のカメラワークが悪いことに尽きると思う。
無駄にカット割が多く、しかも画面が暗すぎるので何が起きているのか分かりづらいのである。
生身のアクションというのは、どのキャラクターがどこにいるのかはっきり描かないと見ごたえも半減してしまう。
もう少し観客に気を配ったアクション演出をしてほしかった。
ただ、チームで任務を次々に遂行していく様はやはり痛快で、特に乗り物を使ったアクションは4人の役割分担も的確で、テンポ良く進んでいく。
有り得ないというシチュエーションも堂々と描ききっており爽快だ。
ただ、それ以上でもなくそれ以下でもない映画である。
ただただ楽しむためだけに作られた娯楽作である。