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美女と液体人間のchanmoreauのレビュー・感想・評価

美女と液体人間(1958年製作の映画)
3.4
日本映画専門ch放送の録画を初見
なかなか楽しい一本😀

東宝特撮怪奇モノで変身人間シリーズ第1作
「美女と」と来れば普通は「野獣」だけど
「液体人間」って単語強いなー
美女役は白川由美でキャバレーの歌手で
ギャングの情婦というキャラ設定
トラブルに巻き込まれて直ぐに倒れる😀
何だか艶かしい蹌踉めきっぷりだ
歌の吹替はマーサ三宅だそうで良い唄声
男優陣はちとパンチが弱いかなー

本多猪四郎と円谷英二の名コンビで
勿論特撮シーンは工夫されてて楽しい
人間の身体が溶けて服だけになるって
こうして撮ると確かにリアルだよねー
液体人間の由来は海洋での水爆実験で
「ゴジラ」に通じる社会性がある

アバンのキノコ雲の赤味から
冒頭の雨のシーンそして青味の液体
この赤と青の対比が全編をうまく支配
特に海洋での船内や終盤の下水道といった
暗闇の屋内シーンでの照明は見事で
スコープサイズの画面に映えている
50年代邦画黄金時代の技師の腕の確かさに
改めて感服してしまう

編集や録音には限界を感じるものの
テーマも物語も十分現代性があり
ジャンル映画としてリメイクしても
それなりに上手くできそうだ
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