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アルファヴィルのshinefilmのレビュー・感想・評価

アルファヴィル(1965年製作の映画)
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ゴダール追悼。映画をより沢山観るようになった二十歳の頃、「勝手にしやがれ」に出会い、その分からなさにある種のショックを受け、事あるごとに繰り返し観た。鑑賞してきたゴダール作品の中で、理解出来たと思えたものなんて殆ど無かった。しかしそれでも何故か映画館でかかったり誰かがオススメしていると観なきゃなと、引っ張られるように観てきた。その分からなさに触れる事でどこか、自分の知らない世界の端っこの領域みたいなのが少しづつ広げられているような気がした。CGなどの技術でいくらでもフィクショナルな映像を作れるようになった中で、その辺にあるものだけで(現実的に存在するものだけで)発想と編集とその手つきだけでその場所を天国にしたり架空の未来都市にしたりするゴダールのマジックタッチが好きでした。映画作りの自由さと無限の可能性をその後の映画作家たちに提示した革新性と、その偉大さに敬意を表して。

ー闇を光に変えるものは?
ー詩だ。
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