「ガソリンは満タン。タバコもたっぷり。そして、暗闇に黒いサングラスだ」2人を載せたボロボロのアメ車(警察車のリセール品)は、元恋人、バンドマン、ナチの残党、警察とあらゆるものを置き去りにした。
どうせなら映画館でみたいなぁ、とじっと待っていた。サントラはつい聞いてしまっていたが、ジェームスブラウンの登場からの一曲には興奮した。
超大物ミュージシャンがどこどこ出てきて、屈託なく演技し、歌う。アメ車はどんどんスタントの餌食になり、いろいろあって誰も死なない、怪我しない。オチもさわやか。
少し前のインドは熱気と金と倫理が、あらゆるものを飲み込んですごい映画を生み出していた。アメリカでいえば、この映画の頃がまさにそういう時代だったのかなと思う。