1999

太陽を盗んだ男の1999のネタバレレビュー・内容・結末

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「お前が殺したいのはお前自身だ」
要求を求められ何もしたいことが浮かばない、ラジオを使うのは一見挑発的にも愉快犯にも捉えられるがそこから城戸のほのかな未来へのなげやりな姿勢や目的のなさがうかがえる。ほのかな死の願望も漂ってきた。
城戸の頂点は原子爆弾を完成させる、そこまで良かったのかもしれない。
しかし、それを使ってあれこれと自体を転がしていく。
自暴自棄になっていたのかもしれない。
刑事の発言は的を得ている、高い所からぶら下げられた時の表情は悲しいものだった。
何もない、静かに死に向かっている、けれど怯えたあの表情。自分で自分を殺すことは出来ない男なのだ。
しかも、落下するも無事。
耐えられない屈辱だろう。
最後も結局人を巻き込み、、、

刑事の自分の死を悟り、それでいながら最後まで刑事を全うしてたのが良かった。
あと沢田研二が帰宅して妊婦の変装をどんどん脱いでいくところはなんか好きだった。
笑いどころたくさんあったね。
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