設定が唆ったので鑑賞。また、時期柄もあり。
どういう思想とか背景があって、原子爆弾なんてものを作ろうとしたのか全く謎だった。wikiを見た感じ、意図してそうしているみたいだったが。社会に馴染めていない孤独な大人の復讐とでもいうんだろうか。壊れている主人公。日本版キングオブコメディというかタクシードライバーというかそんな系譜に感じた。
映画に原爆なんていう不埒なものを持ち込んで、なにを表現したかったのか、伝えたかったのか。原爆は別にテーマじゃなくて、社会に存在する問題のメタファーなんだろうか。社会に虐げられる、適応できない人々の不満、とも言えるのかな。なんでもおもしろおかしくしてやろうとするマスメディア、悪だと断じきり対話にも応じない警察。主人公すら幸せ(せめて達成感や充実感)でなかったのがひたすら悲しい。
大量のパトカーとのカーチェイス、カースタント、ヘリコプターアクションに爆発、なんだかよくわからなちょっとしたラブロマンス。いらねえだろ、と思ったけど、時代的に必要とされたのかなあ。