いつき

メメントのいつきのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.5
友人と鑑賞。
まず出だしからもう撮り方が大好きです!!
そのシーンだけは映像を逆再生で見る形、綺麗でした。

結末から入って、10分しか覚えていられない主人公に合わせて本当に短いシーンを繰り返しながら、結局何があったのか…
遡って繋がり、理解していく形です。

シーンごとに「あ、それでさっきの場面に繋がるのね」って理解するのと同時に新たな謎が毎回出てくる。
切り替わるごとに続きが本当に気になります。

もう演出、脚本、撮り方が素晴らしい。
常に惹き込まれて目が離せません。
最初から最後まで面白かったです!

以下ネタバレ



結局モノクロのシーンは刺青はあるから昔ってほど昔ではないんだろうと思ってましたが、誰と電話しているんだろうと…
最初、それはまた別のストーリーとして進んでいると思ってました。

でも、最終的にやっぱり遡ったメインの色つきストーリーがそこに繋がった。

モノクロの電話相手は警察だった。
話してた内容は他人ではなく自分のことだった。
奥さんに注射器を打ったのも自分だった。

なのにナタリーに騙されて、テディを殺してしまった…
見れば見るほど誰も信じられなくなっていく…

考察は全く見ていなく友人とそういう解釈をしただけなので、間違っていたら申し訳ありません。

結局、奥さんが死ぬまでの記憶すら正しいものではなくなってしまっていた。
というか自分が殺した事実に耐えられなくて記憶を封印した?

事実だけを追っているように見えて、最初から自分のいい方向に記憶を作ってしまっている。
きっとこの先もジョンGを追い続けるのでしょう…

そこまで真剣に考えさせられる、「どういうことだろう」と常に先が気になってしまう、そして結末から始まっているのに予想外の展開。
最高でした。
いつき

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