いつき

オッペンハイマーのいつきのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.6
表現力が素晴らしかった。

まず良かった点から。
実験のシーンでの起爆までの緊迫感、煽られる恐怖、そして迫力が凄かったです。
映像も良かった。
大喜びのアメリカ人たちには複雑な気持ち。
でもそのあたりまでしっかり描かれているなと思いました。

そのあとの賞賛に混じるオッペンハイマーの葛藤、足踏みや光などでの表現も良かった。
全てのシーンが引き込まれるので、全く飽きることなく3時間あっという間でした。

以下良くなかった点。
まずノーランに対していつも思うことですが、回りくどすぎる!!
無駄に小難しくしてる。
そして最後の実は黒幕は…みたいなの全部いらん。
興味無いしこの映画で大事なのはそこじゃないと思う。

もう1つがやっぱり落とされた日本がどうなったかというところ。
悲惨で酷い映像まで覚悟して行ったし、映画としてやはりそれは入れるべきだったと思いました。
このテーマにそれは外せないのでは…?

とは言えここ最近見た中では1番いい映画でした。
SFより好きです。
いつき

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