★10分しか記憶できない男が、妻殺人の犯人を追う怒涛のストーリー展開。
健常者にも通ずる"記憶の危うさ"を描いた一作。
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鑑賞者も主人公と同様に、「どのような経緯で今の状況になったのか？」が分からない。
例えば、全力で走ってる場面。敵から逃げてるのか、自分が追いかけてるのか。相手から撃ち殺されそうになって、やっと状況を理解できる。
時系列を遡ることで、謎が解けていく構成は、パズルのピースがはまっていくような爽快さがあった。そして妻殺しの犯人の正体も、遡るにつれて明らかになっていく。
ラストシーンは「記憶」について考えさせられた。記憶とは、単に過去の事実だけを意味しないのだと。
