け

メメントのけのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.6
物語を通して大きく盛り上がるシーンは特にないが、最初から最後まで鬱蒼とした雰囲気で、それが物語の気味悪さを演出していて良い。
物語は大きく2つの時間軸(カラーのシーンとモノクロのシーン)があり、それらが細切れに交互に流れるためストーリーを把握するのが非常に難しい。

最後まで疑問が残るが、カラーとモノクロのシーンが交差する最後の場面でこの映画の根幹となる秘密が発覚した時はゾッとした。
1度で全てを把握することは難しいが、それでも非常に面白い映画だった。

2回目視聴
大まかな時系列をインプットしてから見たため、一つ一つのシーンの意図がわかり、より楽しめた。
10分しか記憶がもたないレナードの追体験ができるこの映画の構成は秀逸。
1番の鍵を握るテディと、そのポラロイドに書かれた「DON'T BELIEVE HIS LIES」メッセージの真相が明かされた時はやはりゾッとした。
け