jun

メメントのjunのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.1
唸るわ…。
こんなシナリオどうやって思いついた?
さすが鬼才クリストファー・ノーラン。

正直1回目はカラーになったり急に白黒になったり時系列がよく分からない展開に頭が追いつかず観終わっても『つまりどういうこと??』🤔と疑問がいくつも残りましたが悔しくて2回目を再生▶️そうすると時系列などが分かり出し、1回目で見えなかった主人公の心情にも気づくことができた。

面白い!面白すぎます!
疲れるけど…

ただ、合う合わないは絶対ある作品。


《以下ネタバレあり》









2回目は白黒部分だけを強く意識して観てみました。実際の時系列は至ってシンプル。ラストシーンがほぼ全ての始まりだったというのもわかると面白い。白黒がカラーに切り替わる場面ではその服の色を見てゾワッとした。。。白黒であることをうまく使った演出には脱帽。
そしてこの時争った際に頬に傷ができ、車を奪ってさらに記憶を嘘で塗り替えまた新たな犯人探しをスタートさせた。
すべては《亡くなった愛する妻の復讐》という自分にとっての生きる意味をなくさないために。
しかもサミーの話として話していたことが実際は自分自身の話だったなんて…。
よく見ると、事件直後の妻はまだ生きている描写がありました。
白黒のサミーが病院にいる場面では一瞬顔がレナードに切り替わる瞬間も。
記憶のすり替え…。あまりのショックに耐えきれず自分を守るための防御反応のようなものだったのか…?

全てわかるとなんとも切ない。

周りにいる人間は健忘症のレナードを自分の私欲のために利用しようとするものばかりだった。。

ずっと忘れないために取ってきたメモをラストでは忘れるために都合の良い嘘で上書きする場面が秀逸。

難解ではありますが全てわかるとクセになる面白さ。本当に素晴らしい映画でした👏✨
jun

jun