なかずかい

緯度0大作戦のなかずかいのレビュー・感想・評価

緯度0大作戦(1969年製作の映画)
3.1
東宝特撮映画見てくシリーズ。
これはマジで内容すら知らんかったというか、よく特撮資料とかでタイトルの名前は見るけど特撮映画である事実以上の中身はマジで知らん作品だった。語ってる人すらも見たことなかったし。
日米合作で本多猪四郎、円谷英二、伊福部昭といういつもの豪華布陣で制作された本作は、海底二万里が原作の潜水艦アルファー号が主役メカニックとなる海のスペクタル映画である。
なのだがまあなんか全体的に地味な印象を受けるのはなんなんだろう。

火山の噴火に巻き込まれた海洋調査船の田代博士他の面々がアルファー号のマッケンジー艦長に助けられるもアルファー号は悪役マリクの駆る黒鮫号との戦いに巻き込まれていく。
マッケンジーは緯度0地点の海中都市の人間で、そこでは文明が進み世界中の科学者が亡命していた、というのがこの話。

田代博士達の巻き込まれた海洋調査員達がただただ巻き込まれているだけで何かアクションをしているわけでもなくて活躍してるのは実習マッケンジーくらいだとか、敵も実質マリク一人だけだとかでなんか全体的にしょぼい印象になる。
というかアルファー号が万能潜水艦なのにろくな装備もないし、申し訳程度に出てくる怪獣枠のグリフォンは勝手に話終わらせてくれるし。

一応黒鮫号内の客間とか、潜水艦の内部の部屋がなんとなくそんな感じの雰囲気が出ている美術がよくできていて良いと思う。
緯度0の進歩した文明を持つという設定は、現代日本と大してレベルが変わらないせいで今見るとあんまりピンと来ない。寿命はかなり延びているようだが。

因みにDMM TVの見どころのところには「怪獣たちが画面せましと活躍する壮大なスケールの物語」と書いてあるな。嘘つくな。
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