なんて穏やかで優しくてぬるい映画なんだろう、コジコジみたいな世界観でよき。
「自分は特別な人間ではない、特別な扱いを受けない。何でもない人として生まれて、何でもない人として生きて死んでいく。そうすると死ぬ際も余裕を持って0に還れる。低い低い平たい階段を一段だけ降りるように何気なく死んでいける。」
なんでもない人として生きる。
単純です。いつも複雑にしているのは自分自身であることに気付かされる。
サスペンス要素もあるけど、全体的にゆるゆる。コミカル要素も外さないところが伊丹監督。
障害者を演じるイーヨー(渡部篤郎)の言動がとても真っ直ぐで面白い。癒し系ですね。