災害映画の最大の弱点ってキャラクターが弱いことだと思います。
力量ではなく、キャラクターが単純に好きになれない。
竜巻だったり、津波だったり、すごいことが起きて、人がいっぱい死ぬんだけど、そこにある感情は”無”。
想像してもらえると分かると思いますが、ビルが崩壊して200人が死ぬことより、銃で1人頭を撃ち抜かれた方がインパクトはデカイです。
その死んだキャラクターが好きなら、悲しくなるし、死にそうになると死んでほしくない!って思います。
だからこそ、災害映画にとって、キャラクターはなにより大事なものなんです。
しかし、今作はキャラクターが薄っぺらすぎました。
氷河期の影響でキャラクターに何度か危機的状況が訪れるんだけど、そもそもキャラクターを好きになれてないからとにかくどうでもいい。
ハラハラとした緊張感はまったく無いし、リアリティの欠けらもない演出の数々にイライラしました。
エメリッヒっぽい災害映画が嫌いな自分にとっては、時間と金を無駄にしてしまったようにしか思えない駄作でしかないです。