半兵衛

花籠の歌の半兵衛のレビュー・感想・評価

花籠の歌(1937年製作の映画)
2.8
田中絹代主演のコテコテのアイドル映画といった内容で、現代人からすると特に面白くないし趣味は合わないだろうが当時はファンの人たちがその可愛さや山口訛りの声に胸をときめかせていたのだろうなということがわかる貴重な資料でもある。五所監督(この監督さん、当時の資料を読むと田中絹代主演のアイドル映画みたいな作品を何本か手掛けている模様)も絹代のキュートさを上手く引き立てる職人の仕事に徹している印象。

でも印象に残るのはちょい役で出ている高峰秀子の現代でも通じる溌剌とした可愛さと、後の御前様を彷彿とさせる笠智衆のキャラクター。
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