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江戸川乱歩劇場 押繪と旅する男のnagaoshanのレビュー・感想・評価

3.8
川島透監督作品!

日本映画名作選⑧

江戸川乱歩の短編『押絵と旅する男」を映像化した作品。

原作も難解らしいのだが、本作の演出も時間軸を過去、現在と描き、夢なのか妄想・幻想なのか、走馬灯なのかと教えに取り憑かれた男の物語だった。

年老いた老人、元木邦晴は大正時代の10歳の時に別れた兄の事を夢や妄想的に思い出し苦しんでいる。
押絵に取り憑かれたを探しに義理姉である百代と共に蜃気楼を見に魚津へ行った事を思い出して…

小説でも小道具の使い方が本当に素晴らしいのだけど、本作の双眼鏡や押絵など大正時代の街並みとマッチしていて世界観に浸れた。
江戸川乱歩生誕100年記念で作られたそうだけど、この頃乱歩の映画が量産されてたな。

浜村純主演、ヒロインは若き鷲尾いさ子が和服姿が美しい幻想的な妻を演じて魅力的でした(^^)

兄が魅了された、覗きカラクリで見る「八百屋お七」の押絵…

良か映画!
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