『わたしは、ダニエル・ブレイク』のケン・ローチ監督。
人種、宗教の違いと愛、家族。
“やさしくキスを そしてお別れ
さようなら それは永遠
胸は張り裂け 涙絞りつつ
あなたを思えば 嘆きと溜息が”
スコットランドで生まれ育ったパキスタン人のカシムと、カトリック系の学校の教師でアイルランド人のロシーン。
家族の絆、戒律を脅かすとされる2人の愛に対する周りの行動は信仰心のない私には理解出来ない。
他者に対する愛は存在しないのか。
絶対的な権力を持つ父親の高圧的な言葉にメンタルをやられ、ヒリヒリする家族の会話に耳を塞ぎたくなる。