Shaw

天国と地獄のShawのレビュー・感想・評価

天国と地獄(1963年製作の映画)
4.5
濃密な室内劇と新幹線での密室劇で展開されるファーストアクトから舞台は文字通り降下していき、手に汗握る追跡劇のセカンドアクトに次いで、ゾンビのような最下層の人間の溢れる汚れた街で幕引きを迎える。

あまりに巧みな構成力と、リアリズムにこだわり緻密に作り込まれた脚本にはもう見事の一言しかない。2時間半にも登る作品だが、ここまでスリリングな作品は久しぶりに見た。しかもそれが現代映画ではなく1963年の日本映画...

まさに天才の成せる業。
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