Shawさんの映画レビュー・感想・評価

Shaw

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Titane(原題)(2021年製作の映画)

4.8

『RAW』が霞むほどの衝撃。

はらわたをかき回されるようなボディホラー的狂気の展開が、やがて神々しさをも醸し出す純粋な擬似家族愛の物語へと変容していくことを誰が想像しただろうか。

多様性を体現する
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.1

最も好きな監督の一人である彼の映画をしばらく観ていなかったがついに!クライテリオンの4Kリストア無修正版にて。

命懸けの快楽に身を投じる大人たちの退廃的でアナーキーな姿を自分は無傷で見ていられるなん
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ウルフパック(2015年製作の映画)

-

授業にて

彼らのことはYouTubeのクライテリオンクローゼットで知ってて気になっていたが、まさか授業で本作が観れるとは...

何をどう言えばいいかわからないが、社会もあの家庭もどちらにせよ牢獄な
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ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

4.3

常人がつくったらクソイタいしキモい映画になりかねない、キアロスタミの特権によってのみ成立した映画。

スローシネマの時間感覚麻痺効果がこの映画でも半端なく発揮されている。最初の30分はもういつの間にか
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.4

ピクサー映画(というかまともなディズニー映画)を見たのが多分2年ぶりになると思う。ハズレでなくて本当に良かった。

いや、確かにストーリーには難点が散見されるが許せる。「大切な人の記憶にいつまでも残り
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ペルセポリス(2007年製作の映画)

4.2

イラン出身の友人からオススメされ鑑賞。

全編を通して悲しい展開の連続だが、終始ダークユーモアも忘れず、クスクスと笑い続けていた感じ。

独裁政治体制に分類されているイラン。この映画が古臭く感じるのに
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彷徨える河(2015年製作の映画)

4.5

全てを掴みきれずに『2001年』を彷彿とさせるところにまで話が持っていかれたまま映画は終わった。

始まりから静かに進みつつも、異文化の交流と絆を生み出す複雑な人間関係がなかなかグッときた。

淡々と
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憎しみ(1995年製作の映画)

5.0

『アンカット・ジェムズ』この作品から影響受けすぎだろ。

入念に作り込まれたカオスと常に鳴り止まないバックグラウンド・ノイズ。コンスタント・ストレス。モノホンの緊張感。そしてあのラスト。震えた。

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

5.0

初鑑賞 05.25.2021
再鑑賞 08.31.2021
再鑑賞 10.03.2021
再鑑賞 01.15.2022

これも見るオーガズム。もう圧巻。何も言えない。好きすぎる。今年あと何回見ようか
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ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

4.1

構図キマりまくりの映像にムーディな音楽。メランコリックな雰囲気を醸し出す超エモいモノクロホラー。

にしてもなぜ人は吸血鬼と恋愛をすぐ一緒にしたがるのだろう。ストーリーは至って平凡だと思う。

わたしは目撃者(1970年製作の映画)

3.7

ダリオ・アルジェントの初期動物三部作のうちのひとつ。

ここ数日脳内で集中力を削ぐものが多かったために基本映画は1日で見終わるものの鑑賞に3日を要してしまった...

が、全然楽しめるジャーロ映画。中
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Little Dieter Needs to Fly(原題)(1997年製作の映画)

-

授業にて

戦争を体験した人々が、なぜかドキュメンタリーのカメラの前では当時の経験を事細かに説明する時に一際生き生きして見えるのが見てて辛かった。

本作もある男性のそのような姿を見られる。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.4

まるでお酒が軽い麻薬のように描かれている際どい作品ではあるが、描き方は非常にビビッドで躍動感にあふれている。

適度にシニカルで適度にエモーショナル。そして何より生き生きとしている。

これが『ザ・ハ
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

5.0

授業にて再鑑賞

これを見て育った身としてはもはや特にいうことはない。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.6

残り30分でかなり良くなった。

あまりにも荒唐無稽でもはや笑っていいのか怖がればいいのか分からない潔さ。

そして何より某映画群に支配されきったハリウッドのメインストリームで活躍するジェームズ・ワン
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.9

コイツマジ何回天才ぶりを見せつければ気が済むの?そろそろブチギレるよ?

アスパラガス/スーザン・ピット ドールハウスの魔法(1973年製作の映画)

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いやー最高の掘り出し物だ!こういう不気味でインパクトフルなアートアニメを探してた。

クリエイターのアスパラガスへの並ならぬ思いを感じる(?)
もう今後アスパラガス見たらこれのことが頭に浮かぶと思う。
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スウィート・ムービー(1974年製作の映画)

-

クライテリオンはたまに「あれ、こいつどうしちまったのか?」となるようなセレクトがあるのも魅力。

おしっこ、うんち、セックス、ちんちん、食べ物、吐瀉物、排泄物、そして砂糖、チョコレート!ぐちゃぐちゃ。
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テルマ(2017年製作の映画)

3.9

アート気質なヤバめの映画かもしれないと少し思っていたが、単純に出来のいいスリラー映画だった。

その代わりあまり作品固有の特筆すべき点が無いというか、探せば似たものがいくつか見つかりそうな印象を受けた
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.4

鑑賞中の感覚は『パリ、テキサス』を想起させるものだった。よってとても好みのスタイルの映画。

完全なるメタ作品ではあるだろうが、それ抜きにしても魅力的な映画だと思う。素朴で飾り気がなく、惹き込まれる。
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.5

08.07.2021
01.08.2022

クライテリオンチャンネルにて再鑑賞。
独創的で革新的。編集とサウンドの応酬。
色彩とナンセンスの連続パンチ。

そこいらのコメディの数倍は笑えて楽しいホラ
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影武者(1980年製作の映画)

4.1

動かざるはずの山、そこになし

この監督は大変大掛かりな撮影でカッコいい画を大画面に押し出しながらもその中に人の滑稽さ、争いの不毛さを描き出すのが非常にうまい。

わかりやすい典型的なドラマばかりかと
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邪淫の館 獣人(1975年製作の映画)

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Instagramの海外の映画系アカウントでこの監督の名前を目にした。試しに本作をレンタルしてみたんだが、なんというか...
度肝を抜かれたとこと肩透かしを喰らったとこと両方ある感じ。

冒頭で馬の🍩
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Junior(原題)(2011年製作の映画)

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ギャランス・マリリエがジュスティーヌ(RAWでもTITANEでも同じ名前)。

久しぶりにこんな面白い短編見た。
まさかポスト・クローネンバーグになり得る逸材がこんなスタイルで現れるとは知らなんだ。
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.4

天才現る。

よくこんなぶっ飛んだストーリーに真実味を与えられたな!よくもまあカニバリズムと青春ものを破綻させずに合わせたな!

新感覚、これこそまさに新感覚。見終わった今も若干お腹が気持ち悪い。鑑賞
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アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)

3.7

2時間越えの作品ではあるが緊張感が半端なく始まりからずっと引き込まれっぱなしだった。

監督が『ザ・レイド』の人で編集も兼任。
主人公とヒロインが恋仲にならなかったり、ホラーだがジャンプスケアを使わな
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心中天網島(1969年製作の映画)

-

これ製作陣はふざけてやってんのか大真面目でやってんのかマジわからん。

行動原理クソだしキャラの共感度ゼロだしアホで情けなくて仕方ない。それも度を越して修羅場がコント化してる。全てがオワコン状態になっ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.4

コリアンシネマのマスター、パク・チャヌクによる羅生門効果サスペンス。

これはもう一度見たい。伏線が見落としてしまったものとそうでないものとでそれぞれある。

映像美、作家性、娯楽性の三つを一つの映画
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.2

J. カーゼル版、J. コーエン版と見たときたら本作も絶対見逃せないと思いついに鑑賞した。

相変わらず三船のオーバー演技はあまり好きではないんだが、鬼気迫るオーラはやはり半端ない。

同じくシェイク
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

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05.22.2020
01.04.2022

お前のものは私のもの。他のどこに入ることも許さぬ。いや、私の中から出ていることさえも許さぬ。片時も離さぬ。でなければ私はおかしくなってしまう。さもなくば切
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

4.3

当事者以外のものが立ち入る余地の一切ない少女たちの聖域。映画はそれを解体することなく、謎に包まれた美しい現代の神話として第三者の視点から描く。あの時にしか手に取れなかった感覚、一度手放せばもう二度と後>>続きを読む

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.3

ホラーともゴシックファンタジーともサスペンスともいえるようでいえないような、非常にカテゴライズの難しい作品。

グロテスクなイメージや直接的な性的なシーン、恐ろしい怪物なども一切出ないが、非常に不気味
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blue(2001年製作の映画)

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一瞬の時が永遠に思える時期。誰もが経験するであろう苦しみ。誰かに大事にされたくて、必要とされたくて、でもそれが叶わないと知って、それが許せなくて。まるでたった一人自分が、手には負えない大きな何かに苛ま>>続きを読む

狂気の愛(1985年製作の映画)

4.4

やられた。またやられた。

セリフの8割はもはや意味を成さず、キャラクターたちの行動は謎。まさにSEX! MONEY! VIOLENCE! 狂乱の100分。

全然意味わからんけど最高に好みな映画だっ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.8

新年最初の映画は本作。
最高です。これで今年もどうにかやっていけるような気がします。

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

5.0

08.28.2021
12.31.2021

今年最大の掘り出し物だった本作を年末に再鑑賞。
執念の思いで作り上げられた狂気の傑作を見れることが大いに創作意欲を刺激するし、感激する。

信仰を糧に新た
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