Shawさんの映画レビュー・感想・評価

Shaw

Shaw

映画(2164)
ドラマ(88)
アニメ(0)

The Heart of the World(原題)(2000年製作の映画)

-

これはマジで凄い。6分間の映像の応酬。早送りで見る長編サイレント映画のよう。好きなやつ。

リキッド・スカイ(1983年製作の映画)

1.7

ダメだ、くっそつまらねえ。映像と美術のユニークさとかそれ以前に演技も音楽も酷すぎるし、編集もあからさまでダメだ。全く楽しめなかった。2時間弱だけど全然1時間くらいに縮められる内容。非常に残念。

Emilia Perez(原題)(2024年製作の映画)

3.7

色々やろうとしててごちゃごちゃしてしまっていると言う批評はごもっともなんだが、ミュージカルでここまで楽しめて、しかもこんなに自由でユニークな作品を見たことがなかったので結構愛着が湧いてしまっている。自>>続きを読む

テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

1.0

愚か者が無惨に惨殺されていく様を見ながら楽しむ脳細胞減る系トラッシュホラーが、興行収入による成功によってそのポテンシャルを過信するにつながって出来上がったのが本作。何をしたって結局はエクスプロイテーシ>>続きを読む

Nickel Boys(原題)(2024年製作の映画)

3.8

全編を二人の主人公の一人称視点で描く、アメリカの知られざる歴史の一片について。これが長編劇映画初の試みとなる監督とは思えない力量を発揮してる。粗さはあるけど、題材の重要さだけに頼らずスタイルをちゃんと>>続きを読む

Celine(英題)(1992年製作の映画)

-

セリーヌ・シアマこれ絶対見たと思う。
異界から隔絶されたようなただならぬ霊気を感じるコテージドラマ。短いのにインパクトが凄い。めっちゃ好み。何度か見返すうちに万点あげちゃうかも。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.8

グロ要素消したらもうベルイマンのコテージドラマっしょ、って言ったら大袈裟すぎるけどその年代の他のホラーとは明らかに違ってて好きだった。それがサードアクトになってからお決まりのどんちゃん騒ぎになって非常>>続きを読む

シンガポール・スリング(1990年製作の映画)

-

モラル完全無視であらゆる背徳の限りを尽くすホラー、コメディ、ノワール、アヴァンギャルド、マジで何でもあり。

『モーニング・パトロール』とかいうビー・ガンみたいなロマンチックSF撮っていながら、まさか
>>続きを読む

父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

3.4

タヴィアーニ兄弟のペーシング結構苦手かもしれない。集中するのが非常に難しい。お話は分かりにくくないからそこはいいが。動物の扱いがひどいのでそこだけ注意。

シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

3.7

...
10.21.2022
10.29.2024

大変遺憾ながら申し上げなければならない。この映画はもう私の一番好きなホラーではなく、世界で4番目に好きな映画でもない。時間のなせることの酷いこと酷
>>続きを読む

ダメージ(1992年製作の映画)

3.8

カンピオン『イン・ザ・カット』、チェン・カイコー『キリング・ミー・ソフトリー』とか、名監督らによる作品ながらも卑猥な駄作扱いされてる一方キューブリックやルイ・マルの本作らへんはそうでもないから、こうい>>続きを読む

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.1

コンスピラシーと劇団員たちの話。いつも通りのリヴェット。脈絡なく二時間半をゆうに超えるいつも通りのリヴェット。訳わからんが女どもがカッコ良すぎる。イレーヌ・ジャコブちょっと出てた。それよりイネス・デ・>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

-

立ち向かわなければ潰されてしまう世界で。
全てが自分に向かってぶつかってくる人生に文字通り体を張って対抗していかなきゃいけない、そんな中で単純だけど大切なものっていうのがどんどん失われて忘れられていく
>>続きを読む

You Won't Be Alone(原題)(2022年製作の映画)

3.2

マイク・フラナガンの言う通りマリックがホラー映画を撮ったみたいな作品なんだが、まさか『ツリー・オブ・ライフ』に使用された曲を三つも使うところまでやってくるとは思ってなくて、そこがまず好きになれなかった>>続きを読む

私の夜はあなたの昼より美しい(1989年製作の映画)

3.8

やっぱり『ポゼッション』の後から女に対する嗜好というかミソジニーが結構露呈し始めて嫌な感じするけども、本作は全体として『ポゼッション』の真逆にあるようなポジティブさというか清々しさがあった。それと同時>>続きを読む

悪魔(1972年製作の映画)

-

04.10.2022
10.24.2024

久しぶりに見直したら『ジョーカー』よりもよっぽど『ジョーカー』してた。というか五分に1回くらいみんな痙攣しまくってるの最高すぎる。二作目でこんなにキレッキ
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.7

やっぱりまだまだ歪で粗いつくりなんだよな、役者陣の演技レベル前作より少し低くなってない?とか文句ありつつもやっぱり最後にグッとくるのよね。しかもチラチラと見せるセンスの良さは見逃せない。この監督が早め>>続きを読む

アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

3.8

女優アナ・ケンドリック、半端ない才気が迸る監督デビュー作。多分公に向けて見せている外観と、実際の映画がかなり違うのもあるのかも知れなくてそれで評価低いけど、最後のパートとか泣いてしまった。いち作品とし>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

なるほど見えるぞ、この"レベルの高い学生映画"みたいなクオリティの中に幾度となく垣間見えるものすごいポテンシャル。あからさまに気を衒った演出は悪目立ちするがアクションは半端ないし演技も全体的にはかなり>>続きを読む

ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

4.8

あまりにも鮮やかにその真の姿を表す国そして個人のポートレイト。これこそ映画の成せる技。荒々しく、繊細で、あらゆる感情に溢れている。これこそ人間、これこそアート。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

...
06.06.2020
03.08.2022
10.16.2024

50周年記念上映。
非常に一点集中的な執拗な狂気の演出が素晴らしい。目的があまりにも明確であるため無駄がない。この映画の短尺
>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

-

ここまで堕落し切った人間の生き様を見せつけられたことがなくって、『誰も知らない』とはまた違った顔の引き攣りを引き起こした。どう受け取っていいかわからないが好きだった。『Anora』は真逆で共感しまくり>>続きを読む

ソウ3(2006年製作の映画)

2.5

頭部切開シーンで軽く頭痛になりました🤕
二作目よりも少しハートがある作品だけどそのモラル哲学は勿論穴だらけでIQ低くていかにもアメリカって感じです。バカもほどほどにしましょう。

落下の王国(2006年製作の映画)

4.3

分かりやすい映像美が紡ぎ出す圧倒的なファンタジー。直前に見た『ルックバック』と少し通ずるところもあるが、『インセプション』と『バビロン』が一番近いかもしれない。壮大な話だけど、とてもパーソナルで愛に満>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.9

邦画、特にアニメ作品のセンチメンタリズムが本当に好きになれないけど、本作はサードアクトでの展開がかなり好みでそこから一気に評価上げた。創作の行為そのものにこそ真の意義と美が宿る。人生は短し、芸術は長し>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.8

あらゆる感情を通り越して結局顔が不自然に引き攣った状態である。心の中放心状態である。映画として上手いかは正直わからん。是枝の悪いところと良いところ両方が最も顕著に出てるようにさえ思える。でもこの、何と>>続きを読む

ソウ2(2005年製作の映画)

2.4

チープスリルがあからさまに増幅された明らかなる劣化版だが前回の気取った感じは無しに愚か者たちが一人また一人と醜く惨めに死んでいくので潔いとも言える。見てて脳細胞減る系のバカ映画。

カオス・シチリア物語(1984年製作の映画)

4.1

撮影が、アンゲロプロスの下位互換といった印象で、ロケーション頼りで本領発揮出来てない感じはしたため集中しづらかったんだが、最後のエピソードが特に本当に素晴らしくて、結局強く印象を残した感じ。是非また見>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

2.9

散々残虐なものを見てきたのに本作を見るのは躊躇してたという謎案件なんだが、何というかすごく質の悪い食べ物を食べているみたいな感覚になった。

別にグロとか痛さとかそういうショックバリューの話じゃなくて
>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.9

予定調和につぐ予定調和に辟易としてたけど、いちおうそれも赤子の存在で説明がつくっちゃつくし、最後の最後で泣いてしまったので評価あげた。家族の絆っていいなぁ...

イヤーウィグ/氷の⻭を持つ少女(2021年製作の映画)

2.8

短編でもできそうな内容をわざわざ二時間にストレッチしまくったくせに物足りないのは本当にどうかと思うよ... でも映画全体に蔓延するムードがめっちゃ濃かったおかげで目を離せなかったからわりとすぐに見終わ>>続きを読む

鮮血の美学(1972年製作の映画)

3.1

ビル・ヘイダーが"グラインドハウス版『処女の泉』"と称していたので見てみたが、わからなくはない比較の仕方ではあるものの中々の度胸。かなり意地が悪く残虐だがグロ描写で言えば中途半端。風刺が効いているがこ>>続きを読む

Cuckoo(原題)(2024年製作の映画)

3.7

これはまさかの方向に進んだが着地点がかなり好みだった。途中わけわからんし若干無駄な展開ある気はするけど、もっかい見て吟味してみたいとも思う。めっちゃセンスのあるホラーコメディだ。

トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

-

全てがミーム化し、終始うんこが漏れそうなように顔を顰めている顔面蒼白パティンソンがついに無意識のコメディを創出するとき、我々は、一世を風靡したこのスターたちがのちに数々の芸術的傑作に出るようになるまで>>続きを読む

Strange Darling(原題)(2023年製作の映画)

3.4

俳優ジョヴァンニ・リビシが撮影監督デビューを果たし全編35mmフィルムで撮ったことや、ドンデン返しが続く展開が話題になって着々と知名度を上げているスリラー。

ネタバレ厳禁なので予告編とか絶対見ず臨ん
>>続きを読む