Shawさんの映画レビュー・感想・評価

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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.7

やっぱりまだまだ歪で粗いつくりなんだよな、役者陣の演技レベル前作より少し低くなってない?とか文句ありつつもやっぱり最後にグッとくるのよね。しかもチラチラと見せるセンスの良さは見逃せない。この監督が早め>>続きを読む

アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

3.8

女優アナ・ケンドリック、半端ない才気が迸る監督デビュー作。多分公に向けて見せている外観と、実際の映画がかなり違うのもあるのかも知れなくてそれで評価低いけど、最後のパートとか泣いてしまった。いち作品とし>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

なるほど見えるぞ、この"レベルの高い学生映画"みたいなクオリティの中に幾度となく垣間見えるものすごいポテンシャル。あからさまに気を衒った演出は悪目立ちするがアクションは半端ないし演技も全体的にはかなり>>続きを読む

ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

4.8

あまりにも鮮やかにその真の姿を表す国そして個人のポートレイト。これこそ映画の成せる技。荒々しく、繊細で、あらゆる感情に溢れている。これこそ人間、これこそアート。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

...
06.06.2020
03.08.2022
10.16.2024

50周年記念上映。
非常に一点集中的な執拗な狂気の演出が素晴らしい。目的があまりにも明確であるため無駄がない。この映画の短尺
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

-

ここまで堕落し切った人間の生き様を見せつけられたことがなくって、『誰も知らない』とはまた違った顔の引き攣りを引き起こした。どう受け取っていいかわからないが好きだった。『Anora』は真逆で共感しまくり>>続きを読む

ソウ3(2006年製作の映画)

2.5

頭部切開シーンで軽く頭痛になりました🤕
二作目よりも少しハートがある作品だけどそのモラル哲学は勿論穴だらけでIQ低くていかにもアメリカって感じです。バカもほどほどにしましょう。

落下の王国(2006年製作の映画)

4.3

分かりやすい映像美が紡ぎ出す圧倒的なファンタジー。直前に見た『ルックバック』と少し通ずるところもあるが、『インセプション』と『バビロン』が一番近いかもしれない。壮大な話だけど、とてもパーソナルで愛に満>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.9

邦画、特にアニメ作品のセンチメンタリズムが本当に好きになれないけど、本作はサードアクトでの展開がかなり好みでそこから一気に評価上げた。創作の行為そのものにこそ真の意義と美が宿る。人生は短し、芸術は長し>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.8

あらゆる感情を通り越して結局顔が不自然に引き攣った状態である。心の中放心状態である。映画として上手いかは正直わからん。是枝の悪いところと良いところ両方が最も顕著に出てるようにさえ思える。でもこの、何と>>続きを読む

ソウ2(2005年製作の映画)

2.4

チープスリルがあからさまに増幅された明らかなる劣化版だが前回の気取った感じは無しに愚か者たちが一人また一人と醜く惨めに死んでいくので潔いとも言える。見てて脳細胞減る系のバカ映画。

カオス・シチリア物語(1984年製作の映画)

4.1

撮影が、アンゲロプロスの下位互換といった印象で、ロケーション頼りで本領発揮出来てない感じはしたため集中しづらかったんだが、最後のエピソードが特に本当に素晴らしくて、結局強く印象を残した感じ。是非また見>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

2.9

散々残虐なものを見てきたのに本作を見るのは躊躇してたという謎案件なんだが、何というかすごく質の悪い食べ物を食べているみたいな感覚になった。

別にグロとか痛さとかそういうショックバリューの話じゃなくて
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.9

予定調和につぐ予定調和に辟易としてたけど、いちおうそれも赤子の存在で説明がつくっちゃつくし、最後の最後で泣いてしまったので評価あげた。家族の絆っていいなぁ...

イヤーウィグ/氷の⻭を持つ少女(2021年製作の映画)

2.8

短編でもできそうな内容をわざわざ二時間にストレッチしまくったくせに物足りないのは本当にどうかと思うよ... でも映画全体に蔓延するムードがめっちゃ濃かったおかげで目を離せなかったからわりとすぐに見終わ>>続きを読む

鮮血の美学(1972年製作の映画)

3.1

ビル・ヘイダーが"グラインドハウス版『処女の泉』"と称していたので見てみたが、わからなくはない比較の仕方ではあるものの中々の度胸。かなり意地が悪く残虐だがグロ描写で言えば中途半端。風刺が効いているがこ>>続きを読む

Cuckoo(原題)(2024年製作の映画)

3.7

これはまさかの方向に進んだが着地点がかなり好みだった。途中わけわからんし若干無駄な展開ある気はするけど、もっかい見て吟味してみたいとも思う。めっちゃセンスのあるホラーコメディだ。

トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

-

全てがミーム化し、終始うんこが漏れそうなように顔を顰めている顔面蒼白パティンソンがついに無意識のコメディを創出するとき、我々は、一世を風靡したこのスターたちがのちに数々の芸術的傑作に出るようになるまで>>続きを読む

Strange Darling(原題)(2023年製作の映画)

3.4

俳優ジョヴァンニ・リビシが撮影監督デビューを果たし全編35mmフィルムで撮ったことや、ドンデン返しが続く展開が話題になって着々と知名度を上げているスリラー。

ネタバレ厳禁なので予告編とか絶対見ず臨ん
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MaXXXine(原題)(2024年製作の映画)

2.4

Xトリロジー最終作にして最低評価も頷けてしまう残念映画。というか最近ハリウッドの映画好き監督の間ではジャーロの現代化がトレンドらしいがどれも失敗に終わっている気がする。これも例に漏れず。大変遺憾であり>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

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この映画は傑作ではないが、この世界を今食い尽くしている冷笑主義と憎悪の副産物であり、それを自己認識している。この映画は「毒をもって毒を制す」の言葉に従い、その悪循環を止めようとしたのかもしれない。しか>>続きを読む

砂時計(1973年製作の映画)

4.8

初めてハリー・ポッターを見た時の「この世界に入り込んで暮らしていたい」感を長いこと感じていなかった。イマジネーションが溢れまくっている。こういうのを求めて俺は映画を見ているんだと再確認した。

あとこ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

4.3

ハリウッドの豪華キャストはそのままに、マクナマラとのコラボレーション以前のスタイルに立ち戻ったランティモスの三つの中編。分かりそうで分からないけど、シュールで怖くて面白い世界観が本当にクセになる。ビッ>>続きを読む

トラップ(2024年製作の映画)

2.7

超絶バカ映画で大いに楽しませてもらったが、本来のシャマラン映画の楽しみ方では全然ない。サレカ・シャマランはめっちゃ可愛いけど、こんな形でネポ全開の認知度向上は本人もどう思ってるんだろうか...

ヴァンピロス・レスボス(1970年製作の映画)

2.6

お話がダルダルで全然好きではないがサントラが最高過ぎてそれは感謝してる。ニューロティックな女が二、三人出てるだけでこんなこと言うのもなんだが、ちょっとベルイマンっぽいことをしてるのかな、とは思った。

天使の恍惚(1972年製作の映画)

1.6

いやすまんがクソつまらない。どうでも良いから理解する気も起きない。時代が時代とはいうが面倒なことばっかしてる人たちも結構いたのね。

私生活のない女(1984年製作の映画)

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今じゃコンプラ関係で絶対作れないような映画ばかりの監督なのでやっぱり目が離せないのだけど、これは自身の危険性を理解しているのか単なる自意識過剰なのか全然分からない。好きではないと思う。

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

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ギミックが先行してるという批判はわかるが、ここまでくるともう俺にはうんともすんとも言うことができない。奇跡を味方につけた天才たちの偉業だ。本気の映画作りが全編を迸っている。

何も知らない夜(2021年製作の映画)

4.3

映画が声明になるのが俺は嫌で仕方がないからグレタ・ガーウィグの映画がよくスピーチモードになる瞬間がほんと好きになれないんだが、政治的な政治についての映画でも最終的にそうならずに、もっと大きなものを掲げ>>続きを読む

スコピオ・ライジング(1964年製作の映画)

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その当時のクィアカルチャー、カウンターカルチャーの世界観に憧れてた若者が全部盛り込んでとりあえず、ハイ実験映画ですって感じでつくった感が否めないよ正直。音楽は良かった。

サリヴァンの旅(1941年製作の映画)

4.3

完璧ではないが、その年代では衝撃的なぐらいメッセージ性が先鋭的。それを見事に最高のエンタメに昇華させてるからやはりスタージェスは天才に違いない。そもそもこんなにフィールグッドな作品をしばらく見ていなか>>続きを読む

ドイツチェーンソー大量虐殺(1990年製作の映画)

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基本的にみんな躁状態でSAW状態、ってダジャレが言いたかっただけなんですけど、よく考えるとポリティカル・ホラー・コメディっていうジャンルの跨ぎ方は中々ない気がする... と他にそれに当たるやつを思い浮>>続きを読む

薔薇の王国(1986年製作の映画)

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耽美極まるアヴァンギャルドでオペラチックなシネポエム???
ワケワカメだけどマグダレーナという名前だけある女優による彼女に捧げられた彼女のための映画だったからやっぱりマグダラのなんたらは回避不能だった
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快楽殿の創造(1954年製作の映画)

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フランク・オーシャンの好きな映画の一つらしく、それでこの映画に出会ったんだが、まあよくあるワケワカメ系の実験映画でそういうのは全然好きじゃないが映像が凄くカッコ良いので許す。

シュラム 死の快楽(1993年製作の映画)

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なるほど二作見てわかったこの監督のスタイル。面白い撮影の仕方や映像の繋げ方を利用して詩的な感じを出してるんだな。でも結構ペーシング的にダルいのよね。若干他とは違う高尚なことをしてる感出してる気がして気>>続きを読む