Shawさんの映画レビュー・感想・評価

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Absurd(英題)(1981年製作の映画)

2.6

『猟奇!喰人鬼の島』のダマト×イーストマン(フィルムじゃなくて俳優の方)のコンビ。
監督名義はなぜかピーター・ニュートンで、ダマト作品を求めてやってきて一瞬「お前誰やねん」となった人は俺だけじゃないは
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天使の復讐(1981年製作の映画)

3.6

他の人が楽しんでるほど楽しめはしなかったのはおそらく暴力描写が一辺倒でバリエーションも衝撃もあんまりないため。
でも理屈とかなしに「男はみんなクソ」とバンバン殺していく様は最高に爽快でよかった。

猟奇!喰人鬼の島(1980年製作の映画)

2.1

海外では一応最も有名なダマト作品が、タイトルが3種類くらいある本作。
だけどクソほど集中力が続かなくてちまちま見続けるハメに... 全然楽しめなかったよ。

それにダマトといえば『嗜肉の愛』のブッ壊れ
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.2

重要な映画だと思う。警鐘であり希望。
タルコ、ベルイマン、ブレッソン、全部感じる(ドライヤーからも強く影響受けてるらしいがそんなにたくさん見てなくてなんとも言えない)。

やっぱり直近の三部作は、評価
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ブラディ・ムーン/血ぬられた女子寮(1981年製作の映画)

2.2

いやぁこれでもまだ生ぬるいっしょ。
状況的な問題もあるけど超絶集中しづらかった。
そのつくりのチープさを笑う以外の楽しみ方があんまりできなかった。

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.8

...
03.19.2022
09.16.2023

今日はバットマンの日であり『ダークナイト』公開15周年の日らしい。ということでかつては自分の一番好きな映画だった本作を初めて映画館で観てきた。
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伯爵(2023年製作の映画)

3.7

パブロ・ララインの新作。
思っていたより政治色が強いというか、展開の全てが監督の出身国の政治的背景のアレゴリーになってるので予備知識の有無で理解度が変わる。自分は終始訳が分からなくて、映像の美しさとゴ
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猟奇変態地獄/アマゾンの腹裂き族(1977年製作の映画)

2.2

労働者階級の人々を慈愛に満ちた眼差しで描くことに定評のあるショーン・ベイカーも実は大のBホラー好きで、彼が本作を紹介している動画をYoutube発見した。

監督は当時イタリアンホラーでも屈指の過激描
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Master Gardener(原題)(2022年製作の映画)

3.8

大多数から嫌われがちなシュレーダーの作品群だが、今のところ見てきたやつは全部、自分はどうしてもすぐに見終わってしまうほど、なぜか非常に魅力的に見えて仕方がない。本作も例に漏れず。

溶岩の家(1994年製作の映画)

-

ペドロ・コスタなんでやっぱり当たり前のように意味がわからないんだが、どうやらジャック・ターナーの『私はゾンビと歩いた!』の翻案らしい。

兎にも角にも、特に目立った撮影技法があるわけでもないし、のちに
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.8

マジでバカ映画だけどちゃんとエンタメしててダレる場面がない。超楽しい。

肉体の悪魔(1971年製作の映画)

4.5

04.10.2022
09.14.2023

見直した。
こういう冒涜的で挑発的な作品は好みかも知れないが、ここまでやり遂げたケースをほとんど見たことがないので、その意味でのこの映画の凄さは未知数。ワ
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卑弥呼(1974年製作の映画)

3.8

アスペクト比も含め、おそらく邦画でパラジャーノフをやろうという試みだったのだろう。パラジャーノフの映像の凄さには勝てないが、よりエグみが強くATGらしいアヴァンギャルドさが最高な作品になっている。>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.4

B級映画とされてもおかしくない過激描写も、怒りのこもった痛烈なメッセージ性と合わさることによって完全に正当化されている、というか相乗効果を生み出して映画が別格扱いになっているケース。

皆が言うように
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ソフィー・マルソーの 愛人日記(1991年製作の映画)

3.0

晩期のショパンと彼を取り巻く芸術家たちの話。
だけどズラウスキーなので当たり前のように訳がわからなく、登場人物はみんな常時躁状態で難解ワード&奇行連発。

そのわりにズラウスキー特有のエグ味というか圧
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リリア 4-ever(2002年製作の映画)

3.9

ムーディソンのスタイルは正直そこまで良いとは思わない。何がどうなってああいうスタイルになっているのかが分かりやすい。他の人でも真似できそうなスタイルってあまり魅力的ではない。

でも本作は主役女優の魅
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Bottoms(原題)(2023年製作の映画)

4.2

完全に別の現実として描かれるクレイジーなハイスクールライフ。

まだ前作『Shiva Baby』すら日本未公開のエマ・セリグマン最新作は、従来の学園青春ものの形にそいながら、味付けはアグレッシブかつ狂
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

2.5

05.28.2021
09.10.2023

4.5から2.5への著しい降下という個人的に今までなかったケースでショック。

『西鶴一代女』と仰々しいタイトルまでつけて一人の女の下り坂しかない受難を二
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ラスト・ショー(1971年製作の映画)

4.4

最後らへんまではあんま好きじゃなかったけどやられた。

「ヤってなんぼ」が男の格付けになる過疎化気味のちっぽけな街で、目的もなく朽ち果ててゆく若者たち。

『ペーパー・ムーン』の監督だから詩情豊かな作
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昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)

-

わりと好きな作風で最近ハマっているジェイランの一応最高傑作ということになっているのが本作(一番わかりやすいのも本作なのでジェイラン入門にどうぞ)。

ジャンルも殺人捜査系のサスペンスで、でももちろんそ
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ホワイト、ホワイト・デイ(2019年製作の映画)

3.8

『Godland』のパルマソン監督がハネケっぽい語り口で描くサスペンスドラマ。

正直プロット自体はハネケっぽくするほど大したことはない。けど主役の祖父孫役俳優(『Godland』にて続投の二人)の演
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サムシング・ワイルド(1986年製作の映画)

3.8

何を見たの?!って感じ笑。
初めから後半の下りへのトーンのシフトが謎。だけどとりあえず楽しめたからまあいいかな。でも本当に謎な映画。

あとやっぱレイ・リオッタは顔が怖い。ジョーカー演じられる顔のパー
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

4.1

12.02.2021
09.06.2023

前回見た時はあんまりって感じだったけど、やはり音の良い環境で見るとサウンドトラックのビートがしっかり感じられて何度も鳥肌がたった。

プロットはゴリ押しで
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スネーク・アイズ(1993年製作の映画)

3.2

ありそうでなかったような感じの映画。
でも別に面白くはない。

映画内映画の主演俳優の演技が酷い。演技ができない男という設定だから仕方ないけど、ズラウスキーの超絶劣化版みたいな暴力亭主vs受け身の傷だ
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迷宮のヴェニス(1990年製作の映画)

4.5

匂い立つムードの濃さが異常。むせかえるくらい。あまりにもカッコいい。夜のヴェニスを彷徨う二人のシルエットに惚れる。倒錯愛。解決されない謎。上品で抑制の効いたエロス。蛇が動くかのようなカメラワーク。浮世>>続きを読む

ショーガール(1995年製作の映画)

4.2

スタイルのエッジーさ・過激さはあれど、この手のダークなサクセスストーリーの特徴をよく捉えたよく出来た作品。というかその特徴を固めるのに貢献した最初期の作品の一つなのではないかとすら思う。

色使いも最
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Godland(原題)(2022年製作の映画)

4.4

03.18.2023
09.02.2023

70,80年代ヨーロッパの玄人向け映画を彷彿とさせる荘厳な映像美(具体的にいうと、ベルイマン、ヘルツォークらへん)は、本作がわずか1年ほど前に世に出たこと
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Oppenheimer(原題)(2023年製作の映画)

-

日本で公開するのが難しいだろう理由はしっかり感じ取った。例え会話の多くが理解できなかったとしても(字幕なし)。それに、歴史に疎い自分でも、日本人として感じる居心地の悪さからは逃れられないということも。>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

5.0

05.25.2021
08.31.2021
10.03.2021
01.15.2022
07.12.2022
12.18.2022
08.29.2023 見過ぎ笑

別離(2011年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

11.19.2020
08.28.2023

いやもう家族嫌だわ。こんな辛い世の中で未だに子供を持とうとする人の神経が俺には分からん。大人になれば気持ちが変わるもんなのかね。辛すぎるだろ。ついさっきお
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.3

アブザーディストで黒いユーモアに溢れたスリラーと理解してみれば最高に絶品な快作。『逆転のトライアングル』と合わせて2022のソーシャルクラス風刺として最高級の一品。

あとアニャ・テイラー・ジョイがあ
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

2.0

ここに来て貫禄出し始めたガル・ガドットと国際色豊かなキャストは👌だがそこまで。

全部生ぬるすぎる。Netflixが資本主義量産型映画会社に成り下がってることを証明するかのような映画。なんか前にもガル
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

5.0

07.08.2021
08.15.2021
12.31.2021
12.29.2022
08.27.2023

プロットなし。胸のむかつくような悪どい展開もなし。エログロなし。メッセージ性もなし。純粋
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

4.4

あまりにも脆く哀れで痛々しい男の肖像。
確かに気が違ってしまったんだろう。でも他の人よりもちょっと愛が強かっただけなんだろう。ただ孤独だっただけなのかもしれない。時代の被害者だったのかもしれない。
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山猫(1963年製作の映画)

4.8

08.25.2021
08.26.2023

落日の死の匂い芳醇たる美。そういう様を映し出す映画は少ない。あっても真価を発揮できるのはおそらくヴィスコンティくらい。セミドキュメンタリーと言っても過言で
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