Shawさんの映画レビュー・感想・評価

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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

3.6

楽しいバカ映画!高純度のエンタメ!
トム・クルーズになりたいタロン・エガートンが空港を駆け回る。そういえば『エアポート・アドベンチャー』というエキサイティングな映画もあったな。空港は危険と興奮に満ちた
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.4

...
07.29.2020
12.16.2024

10周年記念フルサイズIMAX上映。おそらくノーラン作のうちではキャラクター的に一番弱いストーリーなんだけど、IMAXで見れたおかげでどうでも良く
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.3

「国民的美人女優がすっぴん上等で挑む迫真の演技!」的な売り方が見え透いてたために遠ざけてた本作をついに見たが、本人の演技は基本的に一本調子で、逆に助演らのコントロールされた演技の方がより光るという状態>>続きを読む

AMON デビルマン黙示録(2000年製作の映画)

-

問題のシーンがSNSの海外圏でバズってたので見てみたが、めちゃんこ残虐でびっくらこいた。アニメ全くみないので無論デビルマン全く知りませんが、この鬱な世界観や造形は素晴らしく、もっと見てみたい気はする。>>続きを読む

地上の詩(2023年製作の映画)

3.8

"北米周辺の観客の好奇の目を満足させるくらいの表面レベルな政治批判"という厳しい批評もあったから手放しに評価はできないだろうが、それでもなかなか素晴らしかったと思う。イラン映画といえばキアロスタミかマ>>続きを読む

ヴァラエティ(1983年製作の映画)

3.7

方向性がはっきりしてきたように見えたところからまたすぼんでしまうのが残念だったが、当時の風土を考えてもやはりとても興味深いフェミニスト視点のスリラー。長回しがめちゃ効果的に使われてて、特に激しいことが>>続きを読む

赤い砂漠(1964年製作の映画)

4.8

11.04.2021
12.13.2024

『タクシードライバー』は孤独な一匹狼の孤独。『パリ、テキサス』は、家族の絆を壊してしまった男の孤独。
アントニオーニの描く孤独は違う。友達が何人もいる人が
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BROTHERS(2015年製作の映画)

-

エガースのポテンシャルが凝縮されている鬱で不安な短編。『ウィッチ』の骨組みが垣間見える。『ノスフェラトゥ』が楽しみだ。

ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

1.0

『クレイヴン』でついに終わるソニーのスパイダーマンユニバース、それが喜ばしいことなのか、もっと早く終わるべきだったと嘆くべきかはよくわからないがマジでこれは酷かった。人間が作った作品とは思えない。

Maria(原題)(2024年製作の映画)

4.5

またも消化に時間のかかりそうなバイオピックを撮ったパブロ・ラライン。まだ『ジャッキー』が見れてないけれど、これはかなり好きだった『スペンサー』をも凌ぐ傑作だったように思う。常に実験性と真摯なアプローチ>>続きを読む

ブリッツ ロンドン大空襲(2024年製作の映画)

3.0

今ハリウッドで一番アツい監督の一人のはずのマックィーン最新作は、超絶駄作でもなければ傑作でもない、つまりそのあまりの微妙さによる完全な話題性の欠如が超痛手となっているケース。めっちゃオスカー狙ってそう>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

4.2

最後20分でさらに大きく一歩テーマに踏み込んでゆく感じだったから、それを2時間余すところなくやって欲しかった気はする。サブプロットの多さで焦点がぶれてしまう気がするが、シーンそれぞれの描写の丹念さとテ>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

3.4

良い作品ではあるだろうが、存在意義自体が疑問。既存の作品を彷彿とさせる「ありそうでなかった」と形容できる映画ながら、必ずしもいい意味でではない。これを見るくらいなら既につくられた作品を見れば良いのでは>>続きを読む

ル・ミリオン(1931年製作の映画)

3.5

まさに当時の大衆性を見事に体現した、ワーキングクラスが大金と幸せを勝ち取るまでのドタバタを笑いと歌に満ちた演出で描く純粋なエンタメ作品。登場人物のよく描かれた作品ではないが、健全で当たり障りのない楽し>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.1

題材が全然大衆の関心を引けなさそうなんだけど、とてもスリリングでずっと面白いポリティカルスリラー。とても現代的なテーマとアプローチが新鮮。キャラクターそれぞれは、ある種カリカチュア的でよく描けている訳>>続きを読む

モンキーマン(2024年製作の映画)

3.7

手持ち撮影が嫌いな自分でも思わずのめり込んでしまったアクション。流石です。お話も典型的なリベンジものに政治的批判やトランスジェンダーのテーマを見事に自然と持ち込んでみたりと新しくて良い。監督主演兼任の>>続きを読む

Saturday Night(原題)(2024年製作の映画)

4.0

これはつまり結局何の話なのか、美談なのか戒めなのか風刺なのか、最終的なメッセージがもしあるのなら、それが正しいのか間違いなのかはわからない。しかしこのノンストップのカオスと続け様に降りかかるアクシデン>>続きを読む

Kill(原題)(2023年製作の映画)

3.1

バカ映画、といってもボリウッドアクションの完全なる人外レベルのワイヤーアクション系バカではなく、『ジョン・ウィック』の馬鹿げてるまさにそれである。本作の場合、さらにそれが電車内というソリッドシチュエー>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

3.3

あまりにも味気のないこだわりがない映像のため、映画のビジュアルアートとしての力を信じてやまない自分としては本当に好きになれないが、テーマの重要性とニコラス・ホルトの演技の素晴らしさは見逃せない。良い意>>続きを読む

A Different Man(原題)(2024年製作の映画)

4.8

『The Brutalist』 とかエガース版ノスフェラトゥとかまだ見るべき作品はあるけど、とりあえず今年の映画の暫定ベストはこれかな。

ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

3.3

08.12.2021
12.03.2024

3年ぶりに見返したが、やはりなぜここまで評価されているのだろう。ヘルツォークのドキュメンタリースタイルはあんましよく働いてる気はしないし、ロケーションやプ
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そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)

-

ファスビンダーのメロドラマとイニャリトゥの群像劇が見事に融合したかのような美しい脚本だ。キャラクターたちの道が交差する様に興奮を覚える。いくつもの死を取り巻く様々な生について。天国の端、死に一番近いと>>続きを読む

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

-

イラン政府にとっては前科者のラズロフ最新作は極秘で製作され、撮影完了後またも投獄される羽目になった彼はドイツに逃亡したのちカンヌでのプレミアに出席。と、お披露目前からものすごい話題になっていた本作、そ>>続きを読む

マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

3.6

超絶久しぶりに見なおした。
いつもハリウッドを中心としたセレブリティ文化に強い嫌悪感を持っていた自分としては、本作がとてもうまくそれを表現してるように思う。でも上手くないパロディみたいにも見えてしまっ
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明日は来らず(1937年製作の映画)

3.9

映像の素晴らしさがメインの映画ではないが、小津の『東京物語』の青地図になったというだけでも見る価値はある。こういう映画ってマジで長生きする欲望を減らしてくるからキツいね。この年代のハリウッド作品にして>>続きを読む

The Heart of the World(原題)(2000年製作の映画)

-

これはマジで凄い。6分間の映像の応酬。早送りで見る長編サイレント映画のよう。好きなやつ。

リキッド・スカイ(1983年製作の映画)

1.7

ダメだ、くっそつまらねえ。映像と美術のユニークさとかそれ以前に演技も音楽も酷すぎるし、編集もあからさまでダメだ。全く楽しめなかった。2時間弱だけど全然1時間くらいに縮められる内容。非常に残念。

Emilia Perez(原題)(2024年製作の映画)

3.7

色々やろうとしててごちゃごちゃしてしまっていると言う批評はごもっともなんだが、ミュージカルでここまで楽しめて、しかもこんなに自由でユニークな作品を見たことがなかったので結構愛着が湧いてしまっている。自>>続きを読む

テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

1.0

愚か者が無惨に惨殺されていく様を見ながら楽しむ脳細胞減る系トラッシュホラーが、興行収入による成功によってそのポテンシャルを過信するにつながって出来上がったのが本作。何をしたって結局はエクスプロイテーシ>>続きを読む

Nickel Boys(原題)(2024年製作の映画)

3.8

全編を二人の主人公の一人称視点で描く、アメリカの知られざる歴史の一片について。これが長編劇映画初の試みとなる監督とは思えない力量を発揮してる。粗さはあるけど、題材の重要さだけに頼らずスタイルをちゃんと>>続きを読む

Celine(英題)(1992年製作の映画)

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セリーヌ・シアマこれ絶対見たと思う。
異界から隔絶されたようなただならぬ霊気を感じるコテージドラマ。短いのにインパクトが凄い。めっちゃ好み。何度か見返すうちに万点あげちゃうかも。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.6

グロ要素消したらもうベルイマンのコテージドラマっしょ、って言ったら大袈裟すぎるけどその年代の他のホラーとは明らかに違ってて好きだった。それがサードアクトになってからお決まりのどんちゃん騒ぎになって非常>>続きを読む

シンガポール・スリング(1990年製作の映画)

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モラル完全無視であらゆる背徳の限りを尽くすホラー、コメディ、ノワール、アヴァンギャルド、マジで何でもあり。

『モーニング・パトロール』とかいうビー・ガンみたいなロマンチックSF撮っていながら、まさか
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父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

3.4

タヴィアーニ兄弟のペーシング結構苦手かもしれない。集中するのが非常に難しい。お話は分かりにくくないからそこはいいが。動物の扱いがひどいのでそこだけ注意。

シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

3.7

...
10.21.2022
10.29.2024

大変遺憾ながら申し上げなければならない。この映画はもう私の一番好きなホラーではなく、世界で4番目に好きな映画でもない。時間のなせることの酷いこと酷
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ダメージ(1992年製作の映画)

3.8

カンピオン『イン・ザ・カット』、チェン・カイコー『キリング・ミー・ソフトリー』とか、名監督らによる作品ながらも卑猥な駄作扱いされてる一方キューブリックやルイ・マルの本作らへんはそうでもないから、こうい>>続きを読む