Shawさんの映画レビュー・感想・評価

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シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.3

ジョン・ウォーターズにしかでき無さそうな作品ではあるが彼のディヴァインとのコラボ作の前では霞んでしまう。鈍いわりにバカバカしさというかツッコミどころばかりが目立ってしまう。もっとシュールでとち狂ってい>>続きを読む

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.8

何これ、素敵過ぎる、って思う私はおかしいのか。現実を鑑みたとしてもこれは共感せずにいられなかったし微笑ましかった。

ポリエステル(1981年製作の映画)

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このDescent into Madnessはもはや『ポゼッション』のイザベル・アジャーニと同じ領域に到達しているかも知れない。バチギレのロジック完全無視な世界観にやられた。常人が一人もいなくて最高す>>続きを読む

カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

-

鬱々としてネチネチしててジメジメなカフカの気持ち悪さが抽出されたような素晴らしい短編アニメ。こんなのが日本で作られていたなんて知らなかった。

FOUR NIGHTS -4夜-(2004年製作の映画)

1.5

わりと鋭い指摘もあるけど、設定がまずわざとらし過ぎるしクソつまらない。こういうのはマジで口で演説してもらった方がまだマシだわ。気分悪くなったし。

バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

4.5

グレードアップした世界観だけでなく、話にも圧倒的に厚みがある二作目。セリフは陳腐なこともあるが、これ共感できる悪役の良い例。それにわずか100分ちょいの間に他のキャラもちゃんと掘り下げる。全ての面にお>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

4.8

『野生の島のロズ』を見ようとしている全員に「これを代わりに見ろ!」と叫びたい。タルコフスキーっぽいしマリックぽい長回し連発の映像美で生態系バランスについて描くセリフなしのアニメーション。映像表現の極致>>続きを読む

シテール島への船出(1983年製作の映画)

3.7

老人になって戻ってきた共産主義者が、変わり果てた故郷で売国奴とたらい回しにされアウトキャストにされ、と基本それだけのシンプルな話だが、焦点をその周りの登場人物にも分散させたのがあんまし自分には合わなか>>続きを読む

Beauty Is Not a Sin(原題)(2024年製作の映画)

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やっとつい最近日本で次の長編作の撮影(おそらく『Avenging Silence』と呼ばれているやつ)を始めたレフンはここ最近TVか案件しかやってなくて、MUBIが配信してるのがこのバイクPVとプラダ>>続きを読む

A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

4.4

めちゃめちゃノワールしてた。終わり方素晴らしすぎる。世界観は言うまでもない。この短尺で!?アニメとか全然見ないけどこれはドストライクに好みだった。

吸血鬼ハンターD(1985年製作の映画)

3.6

時代が時代でミソジニーが悪目立ちするのだけど、日本のアニメの世界観って本当に素晴らしくて毎度驚嘆する。『ブラッドラスト』は正真正銘の傑作らしいから本当に楽しみだ。

Sans titre(原題)(1997年製作の映画)

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『ポーラX』のスニーク・ピークを兼ねたカンヌ案件の短編。『ポーラX』はどうやら170分ほどのTV版が存在しているらしく、いつかそれも世に出回ったら見てみたい。

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

2.2

これでアカデミー賞受賞かよ。なんでこんなカルト的人気があるんだろうか。「トリック満載」というキャッチコピーがあったが、別にそんな伏線とかトリッキーな展開無かったよ。時代遅れで面白くない。

ポーラX(1999年製作の映画)

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ズラウスキー後期の作品群に酷似しているように感じるが、一方でカラックス特有のあの疾走感が少し欠落している。言いたいことはわかるような気がするが、出来事・イメージの一つ一つが訳分からない。これ実は『ブル>>続きを読む

(1997年製作の映画)

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『レクイエム・フォー・ドリーム』が嫌いな人は好きかも知れない、と思った。自分は多分どっちも好きだが、こっちの方がある意味よりパワフルではある。ヴァンダがあんまし咳してなくて安心したが、他の登場人物がわ>>続きを読む

雪之丞変化(1963年製作の映画)

4.0

ロバート・エガースが好きな映画の一つとして挙げていたのだが、確かに頷ける。徹頭徹尾、演劇性を強めた映像・演技・台詞回しが見事。日本でやっと5月に公開される『ノスフェラトゥ』もやってることはかなり近い。>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.1

幾つかの問題点を正当化できるほどのペイオフ及びカタルシスは最終的にはないように感じるが、主人公に深く共感してしまい、涙を流したのは事実。ベン・ギャザラ×ザラついたアメリカン・インディーズ=傑作映画の方>>続きを読む

パンと植木鉢(1996年製作の映画)

4.8

08.09.2023
02.14.2025

超レアな本作が近場で上映されてたので見てきたが二度目にして際立つ映画の奇跡。こんなの後にも先にも絶対見ることができないのは確定してる。にしても警官がカワイ
>>続きを読む

欲望の旅(2003年製作の映画)

-

『Zabriskie Point"less"』なんて洒落た批判を喰らった問題作なんだが、自分は好きだけど確かにここまでアントニオーニしてる作品を見たことがなくて嬉しかった。多くの人がオチまでの過程がつ>>続きを読む

ガール・ウィズ・ニードル(2024年製作の映画)

4.2

映像感と前評判から勝手にすごくエッジーでアヴァンギャルドな作品になることを期待してたから少しばかり不満だけど、全体的にソリッドに出来の良い映画。演技よし、映像よし、音響よし、お話よし。これが一個人にブ>>続きを読む

Parthenope(原題)(2024年製作の映画)

-

全然訳分からなかったけど『グレート・ビューティー』の偉大さには届かないな、とか思いつつも終わる頃には涙が出ていた。この監督、特に不快だったり鬱だったりする映画は(少なくとも自分が見た直近の作品は)撮ら>>続きを読む

ひな鳥の冒険(2016年製作の映画)

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授業にて。
波にぶち当たった瞬間に見える新たな世界をスロモで映すあの瞬間の美しさがやっぱり映画だ。自分にはどうでもいいお話だが、あの瞬間にどうしても自分が映画を愛してやまない理由が凝縮されてる。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.3

ずっと待ち望んでいた4Kリストア版をついに見れて嬉しい。とはいえ三度目の鑑賞にしてはっきりしたのは、これ寓話要素を強くするために全てが曖昧にされていて、いちプロットとしてあんまし機能してないんだよな。>>続きを読む

愛の記念に(1983年製作の映画)

3.5

サンドリーヌ・ボネルを初めて魅力的と感じたのでその描写力には感嘆するが、典型的なダルいペースのフランス映画って感じであんまし良さは伝わらず。

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

これあらゆる要素がいい線いきながら絶対「お見事!」とは思えない微妙さとたまにしくじる演出がアレなんだけど、どうしても共感度高いのと着眼点が素晴らしい(あとセレブリティ文化の醜態を晒すところも)からわり>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

5.0

04.14.2020
10.14.2021
12.07.2022
02.07.2025

これマジでPTAベストかも知れない、って『ファントム・スレッド』をこの前見て思ったし、その前は『ゼア・ウィル・
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フィメール・トラブル(1974年製作の映画)

-

色々ぶっ壊れすぎてて最高だったが、美と名声への執着についてとしたら、日本公開待間近の『サブスタンス』より全然良いし、この振り切りぶりには若干のズラウスキー味も垣間見える...って常時躁状態映画を何でも>>続きを読む

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.2

09.02.2022
02.06.2025

これ中流階級らへんの話なのがまたいいよね。当時見た人はみんなゾッとしたに違いない。神父になろうとしてたハネケがいつしかこんな怪物で劇映画デビューを飾ったわ
>>続きを読む

デュエル(1976年製作の映画)

3.7

わけ分からんけどとりあえず雰囲気だけで楽しめてしまういつものリヴェット。不快な映画つくらない監督だからいいね。あらゆるテクニックで遊びまくる奔放な作風がどうしてもクセになる。

モーリス(1987年製作の映画)

3.9

若く美しき英国紳士たちのゲイゲイ・パニックに萌え萌えしちゃう2時間半になるかと思ったけど、わりとダラダラしてて集中しづらかった(そういえば『眺めのいい部屋』も途中までしか見れてない)。でもそれぞれのシ>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.8

少しリサーチをしたら明らかに原作の方が優れているみたいなんだが、とりあえず水入らずに楽しむことができたので、時代遅れなソシオポリティカル要素への批判は一旦抜きにして、娯楽としての評価をしたい。この年代>>続きを読む

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

-

4.8くらいつけたいかもしれないがあまりにも取り止めがない気もする。けどやっぱり思う「天才か!?」。奇妙でユーモラスで、でもやっぱりなんだか悲しい映画なんだよなぁ。めっちゃ好きだった。

(1971年製作の映画)

4.2

こういう見方から暴くソーシャルクラスの醜悪!わりとありそうで無いやつ。スコリモフスキの『早春』レベルを期待してたら思ったより恋してなかったけど、この映画のあらゆる感情表現は全てテーマを描くための駒にさ>>続きを読む

囚われの女(1968年製作の映画)

4.0

くだらないスラングを恥ずかしげもなく使わせてもらうとEdgingという言葉はまさしくこの映画のためにあるようなもので、男女が隔絶された部屋で倒錯した写真を一緒に見たり撮ったりするのにキスも手繋ぎもハグ>>続きを読む

ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

4.3

真ん中で若干ゾーンアウトしてしまったのは、脈絡がはっきりとせず、テーマが形作られていくまでに時間がかかる映画だからではある。けれど後半に入ってからそれは見事に浸透し始め、終わる頃にはハッとしてしまう。>>続きを読む