中盤ら辺の銀行強盗で、約4分に渡る車内に設置されたカメラのワンカットで描かれるシーン(ショット)がある。主人公男女のトークから始まり、男が銀行に入る間外で警備員の目を逸らそうとする女、そこから男が戻り>>続きを読む
ディレクターズ・カット版の初鑑賞だが、こうして見直してみると自分はやはりこの映画への気分は変わったようだ。ホラーの身を纏ったあるカップルの崩壊物語といえば『ポゼッション』。あれにおけるホラー要素は必要>>続きを読む
演出の倫理的問題点から、どう足掻いてもエクスプロイテーション映画なのだが、その手の他の映画のある種の"お遊び感"はまるでなく、刺激というよりはショックという方が相応しい冷酷非情な暴力描写が、悪名高き3>>続きを読む
まるでルーベン・オストルンドによる短編集と言ったら安易な比較かも知れないが、階級差問題を誇張表現で描くぶっ飛んだ物語が本当に楽しくて面白くて二時間がわりとあっという間。物語としての繋がりがそれぞれのエ>>続きを読む
ハイスト系ノワールだけど、共犯者三人組のうち一人がレイシストというめっちゃダルい状態が設定に付加され、嫌な予感しかしない。巨匠ロバート・ワイズが人種間の亀裂をアンダートーンとした(ゲイっぽいキャラも登>>続きを読む
予想よりもさらにクソ映画だったのは嬉しい驚き。5分に一回くらいは何かしらぶっ込んでくるからずっと楽しかった。
普通。
『ファニーゲーム』で凄惨なホームインベージョンに遭うウルリヒ・ミューエが今度は他人のプライバシーを害するスパイ役だが、イマイチ彼が理解できなかったし、お話として若干無理があるんじゃないか、と感>>続きを読む
まずこのポスターの素晴らしさは言及するべき。
映画はというと、正しい映画ではあるんだけど、結構海外の人を驚愕させ感心させる一番簡単な術を使っているような気もしてならない。「イスラムはセックスが嫌い、>>続きを読む
ソレンティーノにしては分かりやすすぎるくらいの大衆性は、ハリウッドの名優で固められた俳優陣によって説明がつき、そこまで気にすることはなく見れた。名言が多く、泣いてしまったシーンもある。これは数年おきに>>続きを読む
12.11.2020
12.13.2021
07.04.2025
三度目の鑑賞の今回が実は初めて寝落ち休憩しなかった鑑賞だということを白状しておく。どころか眠気さえ起きなかった。全てのシーンが真に迫>>続きを読む
色々考えるところの多い作品だが、確かにテーマの方がちゃんと掘り下げられてない、という批判は分かるには分かる。ただあまり映画では見てこなかった社会批判、特に大人の監督不行届等で子供が遭う被害を(相当なシ>>続きを読む
ワンカット長回し風一人称視点による幕開けから感性を爆発させる本作は、「クソカッケー」を体現するキャスリン・ビゲローによる超カルト映画。テーマ自体がまず現代にこそ尚重要なのは言うまでもないが、それ無しに>>続きを読む
悲報:福島リラが登場後5秒で死亡
朗報:眼福映画としての役割はちゃんと果たしている(とはいえアナ・デ・アルマス主演なのでそんなの当たり前)
アクションが一番売りのフランチャイズなのに明らかに一番おぼつ>>続きを読む
三部作でこれが圧倒的に一番好きだ。まずシチュエーションから『シャイニング』っぽいんだが、ベルイマンなのでさらに観念的で10倍くらいはサイコセクシュアル度が濃い。いかにもフロイト的な危なっかしさの性の物>>続きを読む
『フェニーシャン・スキーム』、ウェス・アンダーソン流スパイ映画。相も変わらず豪華キャストが入り乱れ早口を捲し立てるのだが、主人公が父と娘、その本筋のみで進むため、ここ数年ファンを減らす傾向にあった入れ>>続きを読む
よく考えるとオープニングクレジットのハッタリぶりからして素晴らしいよな。ショットの数々は、映画の淡々としてオフビートなトーンに似つかわしくなく何か沸るものが感じられるが、これが暑苦しくなることがない絶>>続きを読む
古典が原作だから監督の他作品よりはちゃんと筋がある物語なのだろうと予想してたら、それは当たっていたようで実はそうでもなくて、あんまり面白いとは思えなかった。気づいたことといえば『ヴェルクマイスター』の>>続きを読む
酷い邦題だけどズラウスキー作品がアマプラで見れるだけでもいいんじゃないっすか?
ずっと前に監督本人が妻に浮気されたことを考えると、この監督らしくない温かさのある本作によって何かしらの結論を導き出したの>>続きを読む
異界の地と子供の受難。自分が好きな二代要素が合わさり、映画史で最も美しい類に入る映像が加われば、好きにならないわけがない。わりとあからさまなショットのジャクスタポジションによる文明比較もそんなに気にな>>続きを読む
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05.30.2020
06.26.2025
5年ぶりに見返した本作は、SWシリーズ唯一、何度か記憶に蘇る作品だった。今回見てみると、とにかく2時間高速カット割りの応酬に辟易としてしまって、感>>続きを読む
ロメール史上最も分かりやすいエロティシズムに富み、且つゲセワでもあるだろう本作。アリエル・ドンバール扮する最強のファム・ファタールに目を奪われたのは間違いないが、とにかく裏切らないフランス的ロマンスの>>続きを読む
映画史から完全に抹消されたかのようなカルト作であることが、この映画の舞台設定により真実味を加えてる気さえする。というか設定を最低限にして無駄な世界観の構築とかをしないおかげで、色々とそこに考えを巡らす>>続きを読む
04.23.2025 IMAX
04.24.2025 IMAX
06.24.2025 IMAXレーザーGT版
こんなに出来が良く、熱があり、多くの観客を感動させ考えさせ楽しませる大作映画が出たのはい>>続きを読む
大嘘つきと負け犬と天使(或いは小悪魔)の物語。ずっと笑ってた。最高にスイートでトキシックでバカげた物語に、最後はしんみりさせられてしまう、からやっぱりどうしてもフランソワは俺なんだと認めざるを得ない始>>続きを読む
母親は強いのだと再確認した。
お話が今までのよりも好きだったのはまずあるけど、一番のサプライズだったのは、映像および音響。自分が嫌いな感じのワッキーで過剰なスタイルなのに最高だった。編集と音のがなり立>>続きを読む
一番嫌いなタイプの映像かも... 何度も尺を確認してしまった。イモジェン・プーツの目が本当に綺麗だったのが救い。
みんなも言ってる後半のどんでん返しに自分も思わず声が出た!でもそれがデカくて最後にもうひと段落ほしかった気はする!一番アルモドバルらしくなくジャンルのはっきりした作品かと思ったらそんなことはなかった。
瞬時に再鑑賞したくなった。セリフの一つ一つ細かく分析して、「これ嘘、これ嘘じゃない」とか自分で解読していきたいくらい。素晴らしすぎる。
シーンの繋ぎ方や語り口が洒落てる故、やはり監督ならではのスタイルなのかな、と思いつつもやっぱり相当ショッキングだった。これクライテリオンチャンネルの高画質があるの知らなくてYouTubeの低画質のを見>>続きを読む
『溶岩の家』関連で。
後世への影響がありありと伝わってくるビジュ。その当時にしてはかなり見せていくグロ。色々と見どころは多いが、もうちょっと彼女の辛さ、心の機微にフォーカスして欲しかった気はする。
不必要な接写が証明するように、これは紛うことなきエクスプロイテーション映画である。にも関わらず、主人公がミュートである故の極端なセリフ(そして劇伴)の少なさが厳かな雰囲気を醸し出している。それに加え、>>続きを読む
ショートがこんな似合う女優を他に知らない。彼女の魅力が相当活かされてる映画で物語自体にそこまでツイストは無いが、悲劇的で好きだ。音楽も良くて早速サントラ聴いちゃってる。
直近のリドスコ作品では群を抜いて出来が良いというか価値のある作品だろうが、興行収入が振るわなかったのでやっぱり現代社会はオワコンじゃね?と今日二度目のリドスコ流中世仏大作にしてまたもオワコン気分を味わ>>続きを読む
こういうゴリゴリのハリウッド超大作を見ることすら貴重になってきた最近の映画界ってやっぱりわりとオワコンなんじゃないのと思ってしまうよ...。なんかスッゲーまともなメッセージ性もあって良かったな。戦争シ>>続きを読む
これ2回目になるとどういう進行なのか分かってより楽しめるやつだ。面白さが徐々に増大していく。最後が最&高。やり方によってはズラウスキーにもロメールにもなり得る話をダラダラと二時間半描きつつ演劇と、ほん>>続きを読む