天国と地獄の作品情報・感想・評価

「天国と地獄」に投稿された感想・評価

ヒルコ

ヒルコの感想・評価

4.0
しょっぱなから引くほど面白くて、そのまま魅入ってしまいました。三船敏郎や仲代達矢も良いけれど、サングラス姿の山崎努の存在感がすごい。スピード感でいうと努がメインになる前の方がスリルがあって引き込まれるため犯人を追うところは少しダレそうになったけど、菅井きんの出て来るところとか随所にハッとした。終わり方もなかなかに斬新でした。どうして犯人は1人で喋り続けるのか、なぜ権藤は黙っているかを考えると、地獄とはと考えを巡らせてしまいます。とにかくこれは素晴らしく面白かった。
初黒澤映画
横浜に住んでてよかったより楽しめた
普段見に行く景色とかでてきた
2018.09.09.(Sun) 愛知国際女性映画祭@ウィルあいち

★上映後、仲代達矢トークショー
johnnie0

johnnie0の感想・評価

4.0
いつもの時代劇と違っても独特の空気感とスリルがあってやっぱいいなと。
病院のゴミ焼却場にいた役者さん(藤原釜足さん?)がすごい上手い。
格差社会から生まれる問題を題材にしてるけど最後のシーンはしっくりこない感もある。なんやろ。


三船さん仲代さんと山崎さんは作品の中にすっと入ってたなぁ。

人間ドラマの詰まった作品でした。
シゲ

シゲの感想・評価

3.9
これは何気に素晴らしい作品です
邦画はあまり観ない自分が言うんですから
Pico

Picoの感想・評価

4.0
話の内容と演技が素晴らしい。

やたらみんな煙草を吸っていたり、
アナログな捜査会議や外国人が多い食堂のメニューに、時代を感じて面白かった。
mononcle

mononcleの感想・評価

4.5
たしか4回目の鑑賞。
終盤、山崎努はちらっと出るだけかとおもったのだが、想像より出番は多い。つくづく記憶の不確かさをおもい知る。資産家の象徴である権藤邸のセットも意外と小振りである。最近、亡くなった菅井きんがほんの数秒の端役で登場。しかもヒロポン中毒者。

アフタートークで、仲代達矢氏に当時の山崎努の印象を尋ねるも寄る年波か、脱線して話があらぬ方向へ。なんとも残念・・。
___あいち国際女性映画祭2018より
Abu

Abuの感想・評価

5.0
昔と同じで進歩がない自分に腹ただしいけど、やっぱり観るべきは【酔どれ天使】以降ですね。

本作は現代劇の中では一番面白い作品ではないでしょうか。
これもまた抜け出す事の出来ない貧困との対峙を表現した問題作です。
ましてや犯人はインターンですよ。
昔は医者でも貧乏が普通でした。社会構造に問題があったんでしょうね。
あくまで今の認識での話ですが。
逆に医者がベンツに乗り回す時代も変な気がします。
でもこの時代であればインターンにも明るい未来は見えるはずだが…

とまれ「天国と地獄」
面白いわ〜この時代に則した最高級の犯罪ドラマであり、人間ドラマ。
脚本も松本清張級に面白いし、黒澤、三船でしか出来ない作品でしょう。
そしてスピルバーグも後に真似たビックリ箱もあるし!

そして出演者…いいですか(ポポンSやクレスタ)が脇役なんですよ「意味わかるかな?」凄いよね。
それとあの横浜の高台に建つお屋敷ですが、そりゃ〜敵意を招く代物ですよねー
ラストの二人の絡みはこの映画の全てでしょうね!

生まれ変わっても絶対観たい作品です。だって文句の付けようがないんだもん。
しんご

しんごの感想・評価

5.0
先日下北沢のバーに行ったとき隣のカウンターにイスラエルの方がいた。現地でメディアの仕事に従事する彼は私とほぼ同世代で、何よりも映画が好きなのが好印象だった。テーマは日本の映画監督へと移行し小津安二郎と共に当然黒澤明の名前も登場した。

「What's your favorite of his works(お気に入りの作品は?)」という私の問いに「『七人の侍』(53)と『夢』(90)だね。あれ最高!」と彼は答えた...意外にも彼は本稿で扱う「天国と地獄」(63)を観たことがなかった。「それは面白いの?」と聞く彼に私は「観ないと後悔するよ」とほろ酔いのニヤリ顔で返した。あれから彼は本作を観てくれただろうか。

戦後20年足らずでこんなぶっといヒューマニズムに溢れた娯楽が日本で製作されたのは驚異ともいうべき偉業だと思う。誘拐をテーマにした娯楽でありながらそこに関与する人物たちの心情の機微が繊細かつダイナミックに描かれているからストーリーが物凄い立体的だし肉薄してくる様な臨場感がある。

「良質な靴を作る」というカスタマー目線第一な信念に基づき会社の支配権を獲得するための資金を準備していた権藤。そんな折、彼の運転手の息子が誘拐される。他人の子と切り捨てればそれまでだが、権藤は人道主義と良心の呵責で苦悩する。その懊悩を見抜かれ腹心に裏切られる、という誘拐に端を発するドラマ1つ取ってもキャラクターの行動や台詞が逐一納得出来るしとにかく展開に無駄がなさ過ぎる。

誘拐捜査を本格化する上で登場するのが仲代達矢演じる戸倉警部。「正義の権化」みたいに悪を徹底的に許さないキャラクターは黒澤映画のどの仲代さんとも異なっており、改めて圧巻のカメレオン俳優だなと感じさせる。

実際の「こだま」をチャーターして撮影された身代金受け渡しのシーンでは通常の国鉄のダイヤに割り込ませて撮影しているのも驚きで、この撮影における非常に危険な緊迫感が映像にも如実に表れている。余談だが、こだまの構造を国鉄に散々問い合わせ過ぎたあまり監督ならびにスタッフはテロリストと勘違いされたらしい笑。

最後にやはり敵役の山崎努演じる竹内の不気味な演技の妙たるや。「不快指数100」と嘲笑混じりに権藤を揺るがし続けた竹内が最後で全ての感情を剥き出しにするシーンは本作のラストを飾るに相応しい。あの鉄金網はライトに照らされ続けたため握ると火膨れができる程の高温だったらしい。山崎努の役者魂の凄さを感じた。

ちなみに、黒澤明は日本における誘拐罪の法定刑の軽さに憤り本作を製作しているがこの予告編を見た小原保が戦後最大の誘拐事件といわれる「吉展ちゃん誘拐殺人事件」(63)を犯しているのは何とも皮肉である。もっとも、この映画とそれに触発された上記事件が契機となり1964年に身代金誘拐罪が新設。改めて映画が社会に与える影響の強さを痛感すると言わざるを得ない。
aoao

aoaoの感想・評価

4.0
現代の誘拐事件なら、まずは偽札を渡すなどを考え、被害者のお金はあくまで最終手段ではないだろうか?最終手段でも、使うのだろうか?悩ませるのだろうか?

少し古びた作風だが、お金目的ではなく、人間の奥深い嫉妬やらがテーマを描いています。
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