天国と地獄の作品情報・感想・評価

天国と地獄1963年製作の映画)

製作国:

上映時間:143分

4.1

あらすじ

「天国と地獄」に投稿された感想・評価

なお

なおの感想・評価

3.5
観終わった直後は、それほど良かった感じもなかったが、しばらくすると記憶に残るシーンが多いからかまた見返したいかも。
前半は権藤が誘拐された運転手の息子を助ける為に、身代金を渡すかどうか苦悩する。後半は覚悟を決めた権藤の為に刑事が犯人を
見つけ出す。

身代金3000万円を入れるバッグをなぜ2つに分けるのか。
なるほど、、、

麻薬中毒者の溜まり場のシーンは薬物の恐ろしさがリアルだ。音楽も不気味。
ラストで犯人の口から誘拐事件を起こした真相が語られる。
天国と地獄の意味も。

リーダーの刑事役が仲代達矢だったのは後で知った。若い頃を知らないのもあるし、大河ドラマでの千利休役のまったりとした喋り口調のイメージが強いので、全然わからなかった。
香川京子が着物姿でお金持ちの可愛らしい奥さまが似合ってた。
若き頃の山崎努が見れる。

黒澤作品の有名な時代劇は時間が長いので、これまた後回しになってるけど、そろそろ観ようかな😊
音楽が特にいいね。最後の終わり方は嫌いじゃあない。ただ展開にもうちっと驚きがほしかった。若かりし仲代達矢は最高。
yagicop

yagicopの感想・評価

4.0
素晴らしい刑事映画

犯人を挙げるのに魔法なんてない

地道と無駄の積み重ね

辛抱強く事件解決にひたむきな刑事達の姿に感動しました
前半の、やや冗長とも思えるシークエンスは、しかし、部屋という閉鎖空間で外部の事件を語っていくことに徹底した結果、とても面白いものへと変化している。

人々の動きが素晴らしかった。
marumame

marumameの感想・評価

3.8
池井戸潤的なストーリーかと思っていたら、サスペンスものだった!
観ている側からは犯人は半ばあたりでわかってしまうけど、なぜ犯行に及んだのかはわからず、警察の捜査からいろいろ考える。
捜査にあたる刑事がとにかくひとりのこらず真面目でたんたんと捜査に取り組む。最近の刑事の描きかたって刑事のほうがクソじゃん!てのが多いからなんか気持ちいい。
で、その他刑事のなかや聞き込み先の人などのチョイ役にも大御所俳優だらけ。
めちゃ印象的なんは焼却炉のおっさん!役作りうますぎ!!
ジャンキーのたまり場に地獄を見たよ😱
Mao

Maoの感想・評価

4.3
なんちゅー恐ろしい話を思いつくんや監督…。かっこいい三船敏郎が見ていられないほど苦悩に歪んでる……ゾッとした。今回は志村喬さん出ないのかな?と思ってたら途中しっかり主演してて、本間に黒澤監督お気に入りの役者は絶対外さへんなって笑った。新幹線のシーンは臨場感が凄い。サスペンス考えるの苦手で途中からソワソワしちゃうけど、最後まで飽きずに引き込まれた。すっごく昔の警察は、今みたいにデジタルじゃあないから、犯人を追うのは本間に骨が折れる作業やったと思う、その捜査の一連の流れを事細かく観ることが嬉しい。ディスコ?かなんかからの日本のスラム街のシーン、怖すぎる。。。こんな日本存在してたんかな?。。。最後の最後に天国と地獄の意味が分かる。
青森県立美術館にて特集・黒澤明と題した上映会にて鑑賞。国立映画アーカイブに所蔵されている35ミリフィルムでの上映。

長めに沈黙するシーンが現代の邦画では観られないので、斬新な印象を受けた。セリフがないシーンでも顔の演技や歩いたりすることで間をつなぐことはあるが、ソファーに座って黙りこくるというカットに時間が使われていることに、監督の画に対する強い自信が垣間見れる。

サスペンスもののつくりとしても、ひとつひとつ犯人に迫っていく展開が、パズルをはめていく感覚で楽しめる。

天国と地獄の地獄側にいる人の苦悩もラストの面会シーンでしっかり描かれている。シャッターがいきなりガラガラと降りて、映画は終わる。その終わり方に胸にくるものがあった。

このレビューはネタバレを含みます

エド・マクベインのKing's Ransomが原作。自分の子どもと間違えて攫われた頑是ない子どものため、巨額の身代金を払えるか?

犯人は貧乏人、同期はお金持ちへの妬み
単純すぎて違和感 戦後感
ざべす

ざべすの感想・評価

3.5
今まで映画をほとんど見てこなかった者です。
一度ヒッチコック監督の「ダイアルMを廻せ」を見てあまり興味が湧かなかったのですが、ならば日本が誇る映画監督「黒澤明」はどうだと思い鑑賞。

前半は冗長に感じてしまいましたが、
後半から面白くなってきました。

しかし白黒映画はツライ。
何がツライかと言うと、自分はもともと人の顔と名前の把握能力が乏しくそれゆえ白黒映像での情報制限により誰が誰かほとんど分からず…
(きっと「七人の侍」なんかはうまく楽しめず終わりそうだとかじゃあ「羅生門」は…とか他の黒澤映画に想いを馳せてしまいました)

ところでそんな顔認識が苦手な自分ですが、こちらの映画は『群衆』のシーンがとても印象的だったし面白かった。
余計なことを言うしおちゃらけていたりその滑稽さが“生きている人”を感じた。

そしてラストのシーン。
正直、そこまでハマれていなかったが、その想いは覆る。
「天国と地獄」だった。ストンと自分の中で昇華できた。
脚本だけじゃない、人物の配置やカメラや私のあずかり知らぬなんやかんやでストーリーを魅せてきた。
“素晴らしい。これが世界の黒澤か”と息を飲んだ。

人物把握が出来ない分、映画を堪能できないのが残念だが
黒澤明監督の「七人の侍」「羅生門」「生きる」は最低でも鑑賞しようと心に誓った。
「俺はまだこれからがいよいよ俺なんだ。お前はまだガキだ。お前という人間になっておらん!」
集団の映し方が独特、いい。
警察顔の小ネタがちょくちょく出てくるのはクスッとくる。
科学捜査にほぼ頼らずに調査を進めていて、当時の警察の捜査がどれほど地道なものかがわかる。
変装や尾行もすごい。
若い時の山崎努、具合悪そうでいいですね。
天国のような家と地獄のような生活。
面会のシーン、実像と鏡像をフィルムを反転させて逆に見えるようにしているらしい、すごい…。
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