しんちゃん

天国と地獄のしんちゃんのレビュー・感想・評価

天国と地獄(1963年製作の映画)
3.8
長期休暇継続中につき、午前10時の映画祭で黒澤明監督作品を選択し鑑賞。

ナショナルシューズのオーナー家の常務役が主演の三船敏郎。いやぁ、貫禄があって男臭い二枚目で好きだなぁ〜

前半は誘拐事件の身代金と会社の経営権を握る為の株買い占め、どちらに大金を注ぎ込むかの葛藤を好演。

中盤で早くも犯人は確定するのですが、その後の警察の調査シーンがやたらと長くてそこがマイナスポイント。

ヘロイン中毒者がたむろする街のシーンは今時のゾンビ映画より余程怖い。撮影の幅が半端ないです。

ラストは昔の映画にありがちな余韻全く無しのズバッと「終」。これはこれで良かったかな。

産まれる前の作品で、コーヒー50円、ニッカコーラ(若い皆さんコークハイのことね)150円、ビフテキ300円、旅館休憩100円等。1963年どんな価格設定だったんだと…一番の時代感ギャップは病院内での煙草プカプカシーンでした。

⭐︎教訓⭐︎時代変われど人の命より高価なもの無し。