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180°SOUTH/ワンエイティ・サウスのvivoのレビュー・感想・評価

1.0
宣伝文句にあった「パタゴニアとノースフェイスの創始者二人の人生を変えた若き頃の旅」が見たかったのだが、映画の中身は、その2人の旅に憧れて南米を旅する若者のドキュメンタリーだった。まず残念。 で、この若者がいろんなことを考えるわけだが、もう見事に共感できなくて自分でもビックリした。そして改めて気付いたのが、何かに責任を負って初めて人は説得力を持つということ。家族、仕事、社会に対して負っている責任の重さと、その人の説得力は比例するような気がする。もうひとつ、冒険とは何かということも思わず考えてしまった。冒険が、未知への憧れに突き動かされる行動だとしたら、この映画に冒険は存在しないように感じた。この若者の旅自体も、そしてそれを演出する「サーファーチャンネル流しっぱなし」のようなテンポとBGMも、既に確立された安全な世界の中でヤンチャしているようにしか感じられず。というわけで、つまらないながら、いろいろ考えてしまった一本だった。
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