マッサージ屋2号店

聴こえてる、ふりをしただけのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

2.0
突然母親を亡くしてしまった11歳のサチ(野中はな)は父親(杉木隆幸)と二人暮らしになり、周りも自分も気持ちの整理がつかなかった。
ある日、お化けを怖がる転校生ノンちゃん(郷田芽瑠)が現れ・・・。

今泉かおり監督作品。
ちなみに今泉力哉監督の奥様とのこと。

私も幼少期に母親を亡くしてますし、題材としては興味深いものだったんですけどね。
母親が死んでも魂は自分のそばに居て守ってくれてると信じたい主人公と、見たことは無いけど幽霊の存在を信じて怖がりまくる転校生。
感情は真逆でも見えないものを信じる気持ちは共通という。

その転校生は発達障害というところがポイントで単なるビビりなんですよね。
でも言葉の所々でサチは勇気をもらえたり。

そのサチはずっと感情を押し殺した感じなんですが、終盤で感情は爆発する。
我慢していたものが溢れ出す形で見ている側もグッとはくるんですが…
もう少しこちらの気持ちを揺さぶる描写が欲しかったかな。
ラストも綺麗にまとめ過ぎて逆に印象に残らないです。