ポスト『トレインスポッティング』っていう触れ込みは、ちと大袈裟すぎるけど、ファッションや音楽のカッコ良さはそう言いたくなるのも分かる気がする、喧嘩上等フーリガン映画
その暴力で支配された世界に陶酔してゆく、お坊ちゃま優等生がイライジャ・ウッドってのが良いですな~♪
これが女性監督なのがまず驚きですけど、今のジャック・オコンネル辺りがズバリハマりそうなフーリガンのリーダーに、テイタム似のチャーリー・ハナム!
アディダスのジャージ着てるだけやのに、なんでこんなにキマってるんかね!?
イギリス人てほんまズルいよな~(なんじゃそりゃ)
で、映画
表面的には、邦画に昔からよくある「暴走族不良映画」みたいな形相なんですけど、彼らと暴走族の違いってのは、まず、年齢制限がないこと
いい年したオッサンまでパブで大暴れって、「おいおい」ってちょっと引きながらも、そもそもこのフーリガンの生態って何やろって考えた時に、熱狂的サッカーファンっていう括りの裏にある、宗教的な対立や、民族的な対立を繰り返してきたヨーロッパ特有の「血」みたいなのが関係してるのかな~と
ハーバード優等生のアメリカ人っていう、フーリガンと真逆のキャラを持ってくることで、彼らの存在意義と、そこからくる犠牲を炙り出そうとしてるんでしょうね
フーリガンは基本、アメリカ嫌い!
「サッカー」じゃなくて「フットボール」!
「ヤンキース対レッドソックス」じゃなくて「イスラエル対パレスチナ」なんだと!
こんな輩が近所にいたら迷惑極まりないけど、遠目から(映画で)見てる限りはカッコいいです♪へらへら
中村トオルも「おぉ!」ってなるケンカの臨場感(いつの時代や!)
マジメな話をすれば、団結力や暴力の痛みによって、自分が強くなったような気持ちになる「自信」が、それまでの心の空白を埋めてくれるという、そこに若者の成長を描きたいのはよく分かるんですけど、それが、「エリート競争社会の裏切り」までも成敗できるかというと、ちょっと土俵が違い過ぎて現実味に欠けますね
男社会のギラギラした「0か100か」の世界に対する、監督の憧れみたいなのもあったのかしらね~(なぜかオネエ口調)
ま、間違いなくオシャレ映画の部類には入るかと♪