BOB

すてきな片想いのBOBのレビュー・感想・評価

すてきな片想い(1984年製作の映画)
3.5
ジョン・ヒューズの監督デビュー作。

女子高生サムが、16歳の"素敵な"誕生日を過ごす。

"Can I borrow your underpants for 10 minutes?"

"Sweet sixteen"🎂🎉をテーマにした、ジョン・ヒューズ監督らしい80's青春学園ロマコメ。はっきり言って、なんて事のないストーリーではあるが、当時のアメリカの文化や慣習、空気感が詰まっているので飽きなかった。(時代を感じるアジア人描写も漏れなく付いてくる。)

現状思う、ジョン・ヒューズ青春映画の特徴。ティーンエージャー視点から、思春期特有の悩みや"学生生活あるある"を赤裸々に描く。レッテルに縛られることに生き辛さを感じているティーンエージャー達が"反抗"する。(以上2点、普遍性があり、国・時代を超えて共感できることが少なからずある)。イケてる車(大人世界の象徴。車社会のアメリカならではかも)。心を失った大人たち。キャッチーなサントラ。

主演は、初期ジョン・ヒューズ作品の顔であるモリー・リングウォルド。三角関係の一角となるギーク役には『ブレックファスト・クラブ』のアンソニー・マイケル・ホール。若き日のジョン・キューザックの姿もあった。

ホームパーティー後の散らかり様がレベチ。

『トワイライト・ゾーン』や『ゴットファーザー』♪へのオマージュ。

高校生の時、アメリカで黄色のスクールバスに乗ったことをふと思い出した。映画やドラマを観て憧れていたから、興奮したなー。

📝"Sweet Sixteen"
16歳になった女の子を盛大に祝う北米🇺🇸🇨🇦の伝統行事。16歳になると、車の運転免許が取得可能になるということもあり、大人の仲間入りを果たす年齢だと考えられている。多くの女の子たちが、自分の人生の中で最も重要な誕生日の1つだと認識している。古くは、結婚を意識し始める年齢と見なされていた。(日本人には馴染みのない慣習だから、この邦題になってしまったんだろうな。)

"I can't believe this. They fucking forgot my birthday."

"I want a serious girlfriend. Somebody I can love, that's gonna love me back. Is that psycho?"

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