バナバナ

マッチスティック・メンのバナバナのレビュー・感想・評価

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
5.0
コン・ゲーム物です。
リドリー・スコットって、アクションだけでなく、こういうちょっと人情物でコメディタッチの物も撮れるんですね。きれいに騙されました。

ロイは昔はぶいぶい言わせていた詐欺師だったが、強迫性障害になってしまい、今では相棒のフランクと、浄水器詐欺を細々としている。
そして、病気がかなり悪化してきたので、主治医のアドバイスにより、今も心に残る昔の彼女に連絡してみたら、彼女との間に14歳の娘アンジェラがいる事が発覚し、アンジェラに押し掛けられて、親子二人の生活が始まる…という話。

ロイを演じているニコラス・ケイジの病状ぶりが面白い。
潔癖症で、広域恐怖症。絨毯にちょっとでも埃が落ちていたらすぐ拾い、ガラスのテーブルや窓がちょっとでも曇っているのも許さず、掃除しまくる。薬が切れるとチックが始まるしで、もう忙しいんである。
しかし、アンジェラが土足で絨毯を踏んでも怒らず、我が子に目尻を下げる姿が微笑ましい。

これから観る人は、レビューを一切読まずに、真っ新な状態で観た方が楽しめると思います。
バナバナ

バナバナ