バナバナ

不思議惑星キン・ザ・ザのバナバナのレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
2.0
マシコフは妻からパンとマカロニを買ってくる様に頼まれ、街に出ると、音楽大生らしいゲデバンに浮浪者が困っているようだと相談される。
浮浪者は自分は異星人なのだが空間移動装置が壊れてしまった、と言うのだが、マシコフがまさか…とそのボタンを押すと、マシコフとゲデバンは一瞬で、キン・ザ・ザ星雲の砂漠の惑星プリュクに飛ばされてしまうのだった…という話。

本作はロシアがまだ、ソビエト社会主義共和国連邦時代に、ミハイル・ゴルバチョフ書記長がペレストロイカを発表する直前に公開されたらしい。

プリュクは階級社会だし、住人は皆お金に汚い。
一瞬でプリュクに飛ばされてしまったマシコフとゲデバンも、何度も騙されるのだが、この不条理さは一般市民が突如、強制収容所に送られた過去の暗喩なのだろうか。

若いゲデバンはともかく、中年のマシコフが意外と義理人情に厚い良い人間だったのに驚いたが、私には全く笑い処が分からず、結構しんどかった。
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