マッチスティック・メンのほしふねのネタバレレビュー・内容・結末

ラストも含めてストーリーはありきたりなどんでん返しものなんだけど、主人公の神経症や独特な演出が良い感じに(ここが凄い。リドリー・スコットの才能なのだろうか)組み合わさって、不思議な良作に仕上がっている。

主人公は全員に騙され貯金も殆ど盗られたのに、1年後、娘のふりをしていた女に対して父親としての愛情を忘れられず、新たな子供の誕生を楽しみにしているあたり、シニカルなユーモアも感じた。

気の毒な男の不幸話をさも暖かい話だったかのように思わせてしまう監督が一番の詐欺師だと思う。