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EUREKA ユリイカのmiのレビュー・感想・評価

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)
4.8
再生の物語というのではあまりに言葉が拙い。
寓話的展開を補って余りある人と人の絆の構築。生死に触れ合う関係性というのはまさに家族のそれ。言葉を交わさないコミュニケーションの数々と、宮崎あおいの卓越した眼差し・存在感。
青山真治ベストというか、田村正毅ベストなのではとの思いも。ここまでカメラが雄弁に語っているような作品は見たことがないと思う。
終盤夜の道を走るシーン、車内からのアングルで街灯なのかなんなのかわからない光の中を走ってるシーンの美しさたるや。
そしてなんといってもラストシーンの一連のワークの大胆さ。
「生きろとは言わん、ばってん、死なんでくれ」こんな時代だからこそ、より身をもって響く名台詞。
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