EUREKA ユリイカの西東京のレビュー・感想・評価

ガキがスピリチュアル・ユニティ聴くぐらい深いトラウマ、悲劇の不可逆性にそれでも「別の」バスで立ち向かう、真っ当だから力強い。誰かのために生きることが自分が生きる理由だから、死なれちゃ困る。
シネスコの画面に必然性がある美しいショットしかほぼ出てこないけど、暴力と死の香りが薄らするのが恐ろしい。最後の20分ぐらいは役所広司の咳も相まっていつ映画終わってもおかしくない緊張感。ジム・オルークが流れる海の場面の、役所広司から見える幻みたいな宮崎あおいをスクリーンで見たい。