marimo

Pink みずドロボウあめドロボウのmarimoのレビュー・感想・評価

3.0
ということで
サンドランドを観た流れで

なのですが…

本作、配信はもちろんDVD化すらされていない…VHSのみ
これは実質の「廃盤」作品ではないか

ダメもとで “タイトル” “動画” で検索です
…察してください
(パッケージ化されたらちゃんと買いますので許して下さい)


30年以上前に観た作品なので
案の定、記憶の中での映像は脳内で作画補完されたものでした

ピンクちゃん、ぼちぼち作画崩壊してます

同時上映が全て鳥山明作品なので、作画メンバーの取り合いでもあったのでしょう
(鳥山明先生の女の子キャラは可愛く見えるバランスが難しい)

30分の短編ですが
お話の構造はほぼサンドランド

幼少期に鑑賞した際にも思ったんだけど
水不足で水は高いけど、他の清涼飲料水は適正価格なんですよね…

「水が高いなら、コーラを買えばいい」

そんな、マリーアントワネットな戯言を言ってしまいそうになる世界観です

全体的に漂う90年代のサイバーパンクな雰囲気がすごく良いです

この短い作品の中でヴィランを3体登場させる凝縮ボリューム

人間と動物や恐竜のキャラクター、さらにはAI搭載ロボットの全てが対等に描かれる世界は、時代を先取りしまくった鳥山明先生のボーダーレスなフラットな思考のたまもの

実はピンクの過去をセリフで直接説明することは少なく
壁に貼られた写真と
ラストのコバルト・ブルーと同じ傘に入るシーンで全てを語ってしまう手際の良さ

サブタイトルが全ての答えな気もするが
オチを含めて納得のバランス

これは是非ともパッケージ化もしくは配信で…そしてできればリメイクを
marimo

marimo