ドクバリ

リトル・マーメイドのドクバリのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)
4.4
面白かった、てゆーか泣けた。

何かに恋焦がれる純粋な気持ち、、汚れちまったオレの心にもしっかりと届いたね。

じょじょにディズニー作品のパターンが分かってきたところだけれど、本作はなんだかストーリーが良い感じだなぁと思ったら、原作はアンデルセンらしい。
だから良いとかそーゆーわけではないかも知れないけど、ディズニーって、アンデルセン(デンマーク)、グリム(ドイツ)、シャルルペロー(フランス)とかいろんな国の童話を下敷きにしてるのね。

で、本作も魔女が登場するんだけど、なかなかこのタコ魔女アースラの手口が汚ねぇ🐙

ある意味アリエルの声に惚れたエリック王子、エリックの顔に惚れたアリエル、そのあたりの気持ちに付け込み彼女の声を奪う魔女。

そんでお決まりの細かい魔法?というか呪い?の縛りが「3日間だけ人間にしてあげるから、3日目の日没までに王子を自分に惚れさせてキスさせろ。成功すれば人間になれる。失敗した場合はお前を枯れた昆布みたいなやつにしてやる。」
ここまでのクライマックスに向けた下拵え感が良いし、ここから先のアリエルが人間になるために頑張るところもカワイイ。

それと本作で特徴的なのは、サブキャラの良さかな。
鈍感なエリック王子をサポートするマックス(犬)、アリエルが陸に上がってからも彼女の良き友であるフランダー(魚)、アリエルのお目付け役ながらもアリエルが大好きなセバスチャン(カニ/宮廷音楽家)、あたりが好き。
(セバスチャンのお仲間が料理されて皿の上に乗っているのを見て戦慄する、ってシーンが本作の中で1番好きかも🦀)

でも、スカットル(カモメ)がなぁ、、
「海の住人には人間界について詳しいと思われてるけど、実は言ってることがほぼデタラメ」というこのキャラ、、ネット上にもいるよね、こういうヤツ。間違いに気づいていないところがタチが悪い。
スカットルの情報を鵜呑みにして、フォークで髪をとかしたり、パイプをラッパのように吹くアリエルがいたたまれない。

物語終盤に発覚した三叉の矛の無限の可能性には正直驚いたけれど、総じて素敵な話だった。
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