山田

リトル・マーメイドの山田のネタバレレビュー・内容・結末

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

去年くらいに鑑賞した記憶があったので迷ったけどディズニープリンセスを鑑賞するにあたって順番だったので気乗りしないまま鑑賞。
その割にオープニングで人から逃げ仰た魚がどんどん海深く泳いでいき、小魚からクジラと出会った先に行き着く人魚のお城。これだけでワクワクし始めるのでディズニーはすごい。
正直アリエルの事は我儘な末娘としか思えずあまり好きにはなれない。陸に憧れてコレクションしたものを宝物と眺め、すべて手に入れたと歌い、コレクションだけでは飽き足らず陸での生活を夢見る姿は普通の16歳の女の子に見えなくもないけどだいぶ我儘に感じた。
王様や国民達の心配をよそにどんどん人間に近づいていくアリエル。王族でありながら国を危険に晒すかもしれない行動をし続け、結果王に制裁をくだされ、悪魔の契約をするアリエルを誰が救えるかよ。恋焦がれてるんだから好きにさせてやれよ声も失うのは自己責任だろと思ったけど案外声がなくても陸の生活を楽しめているアリエルにちょっと感心する。
多分どの王子様よりも心が広いエリック王子。軽く馬車で死にかけても許してくれるしそのまま手綱をアリエルに任せてくれる肝っ玉座りまくり王子で好き。
「もう失いたくない」と足場のない海に向かい、絶対に自分が不利な状況なのにアースラに立ち向かっていく姿はかっこよすぎる。
なんやかんやうるさくアリエルを嫌ってる風な物言いが多いがセバスチャンも結局のところはアリエルがかわいいんだなと思えるシーンもあって胸がほっこりした。
アースラも実際人助けって面では言ってる事は間違ってないと思った。叶えてもらう願い事が通常叶わないものならば対価としての代償が「声」であるのは正当だとすら思える。ただ契約が不成立になるように邪魔をしにくるところが悪役たる部分だろうし、なによりアースラはアリエルの先を見据えて計画を立て、実際成功させてるから頭のキレる人魚なんだなと思った。アリエルは運良く声が戻ったけど、アレがなかったら一生アースラのコレクションになって海の底にいたんだろうか。
いいハッピーエンドでした。面白かった。
山田

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