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奇蹟の処女のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

奇蹟の処女(1931年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

キャプラ監督とバーバラ・スタンウィック主演映画、5作中の2作目。実在のカリスマ伝道師エイミー・マクファーソンにヒントを得て開発されたオリジナルストーリー。

神父の父を失ったフローレンス。教会員への不満をぶつけた説教を聞きつけたボブは、彼女をフェイク伝道師に仕立て上げあげる。ライオンの檻の中で説教を行うなど、大掛かりな演出は人気を博し、大聖堂も満席だ。
従軍での事故で視力を失ったジョンは生きる気力を失い窓から飛び降りようとした時、彼女の説教を聞き教会へ出かけ、ショーに飛び入りした事をきっかけに彼女と親しくなる。一方、金儲けにしか興味がないボブは、彼らの行為を新聞社に告発すると訴え出てきた部下を殺害、フローレンスに暫く南仏へ逃げようと持ち掛けるが…

大聖堂での大掛かりな説教場面、多くの観客の中、焼け落ちる大聖堂のスペクタクルもあるが、公開当時、ヒットはしなかったが、キャプラの評価を高めた名作の一本。

生真面目な役柄ゆえスタンウィックの魅力は今一つ物足りないが、共演のデヴィッド・マナーズ(「魔人ドラキュラ」、「ミイラ再生」)の垢ぬけた二枚目っぷりが印象深い。

ジュネス企画版(字幕翻訳・長島咲織)にて鑑賞。
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