このレビューはネタバレを含みます
原作・ロバート・リスキン
亡き牧師の娘と盲目の青年とのロマンス劇。スタンウィックは詐欺師に利用されているキャラで、本作にはキャプラ的な群衆やメディアへの警戒感が、早くも顔を見せている。
ジョンと向かいの部屋の住人のやり取りの中で、真上からのショットや彼の書く手紙といった不自然な挿入があるが、最初はその意図を掴むことができない。しかし、それらがすぐにパズルのピースのように噛み合っていく展開が良い。
キャプラのベタベタさ、嫌いじゃない。
スタンウィックの説教は予想以上に激しくて、こりゃ詐欺師も目をつけちゃうな。