赤川次郎原作で、監督がよせば良いのに角川春樹。
原田知世を主演にした物語で、孤児でミュージカルスターを夢見る少女を演じる。
彼女が“あしながおじさん”と呼ぶ毎年誕生日に花束をくれる人物に会いに行くという話。
途中、花束の送り主として名前が使われていた男(渡瀬恒彦)と合流し一緒に旅することになるが、両親は死去しており最初の養母は精神を病んでいたために、今の養母に引き取られていたことが判明する。
まずはフラッシュダンスの影響をバリバリに受けたと思われるミュージカルシーンだ。劇中劇のシーンはまだ良いが、唐突に電車の中とかで踊り出す妙ちくりん加減。
原田知世自体はそれなりに踊れてて凄いが、いかんせん今見るとジャスダンスの振り付けが古いなぁ。
それになんなんだろう?外人さんいっぱい使うのは。ハリウッド映画みたいなモノを作りたいのかね?角川は邦画界で時代の寵児となったが、当時の日本映画に対するコンプレックスを凄い感じるよなぁ。それがまたこっぱずかしい。
それに最後にお屋敷に入った時に、妙にホラー映画風の演出を取り入れたりする所とか…
演出に必然性が全然無いんだよね。どっかから借りてきて切り貼りした演出って感じ。
渡瀬恒彦も勘違いで訪ねてきた娘っ子に凄い親切。下心も無しに旅に付き合ってくれるとか考えられん。この辺の心理描写の雑さ加減も気になるんだよな。
表面だけ豪華だけど中身カッスカスな映画って感じ。