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パラダイスのtakのレビュー・感想・評価

パラダイス(1982年製作の映画)
3.0
 80年代銀幕アイドルの中でも、特に日本での人気が高かったのは何と言ってもフィービー・ケイツだろう。母親が中国系なので、ルックスが日本人にとっては親しみやすい。ピンク色のビキニがまぶしかったビールのCMを覚えているだろうか?。ディスコでスカウトされた後、「セブンティーン」や「エル」誌で表紙を飾るモデルとなった。雑誌を見たプロデューサーが彼女を気に入り、カリブ海でモデルの仕事中の彼女にスクリーン・テストしたい旨の電報が届く。そして、いきなり本作での主役デビューとなった。

 砂漠のオアシスにティーンエンジャーの男女(と猿が1匹)が取り残され、いつしか二人は愛と性に目覚める・・・とまぁ「青い珊瑚礁」の陸地版というお話(先に製作した方が勝ちだからこんな言い方されるんだろうけど)。当時高校生だった僕らには「パラダイス」は衝撃だった。洞窟で水浴びする場面、水面にトップレスの自分を映す場面、お話はどうでもよくって目に焼き付いたシーンの何と多いことか。「ゴールデン洋画劇場」で予告編が流れた翌日はクラスでも話題になっていたし、親の目を気にしながら観たよな記憶が・・・。あぁ若気の至り。でも不思議といやらしさはなく、健康的なイメージの方が先だったけど。

フィービー本人が歌う主題歌は、イタリア・チャートで10週連続首位を独占した記録がある(ちなみに「ラ・ブーム」の主題歌 Reality は8週連続首位だったとか)。この曲の作者は、ドーンの大ヒット曲「幸せの黄色いリボン」を手がけたL・ラッセル・ブラウン。歌詞の中に
 ♪you kissed me once, I kissed you twice~
と出てくるのだが、これって女のコの方が積極的なお話だから、女のコが2回キスする歌なんだ、とか変な分析しながら仲間内で納得していた(恥)。

 本作を含む初期3作品はヌードシーンがあったが、以後そうした場面は全くなくなり、スピルバーグに起用された「グレムリン」でファン層を広げた。それからは「天使とデート」や「再会の街 ブライト・ライツ ビッグ・シティ」などがあるが、あまり目立った役柄でもなかった。ケビン・クラインと結婚し、舞台での活動が多くなっている。チェーホフやシェークスピア作品を演じているそうだから、「初体験リッジモント・ハイ」でニンジンしゃぶってる彼女しか知らない輩は驚きだろうな。ともあれ80年代青春組の僕らにとっては、あの「パラダイス」の”水浴び”と「リッジモント・ハイ」の”赤いビキニ”で永遠の存在となったのだった。