両目洞窟人間

グロリアの両目洞窟人間のレビュー・感想・評価

グロリア(1980年製作の映画)
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ひょんなことからギャングに追われる6歳の子供を連れて逃げる羽目になったグロリアさんの話。
グロリア演じるジーナ・ローランズがめっちゃかっこいい。
タバコの吸い姿が決まってる人はええですね。
始まりからめっちゃ『レオン』じゃん!となってしまった。
勿論『レオン』が影響を受けてるわけだけども。個々の映画は影響しあって繋がってるなんて話を思い出したりしました。
ニューヨーク中をタクシーや地下鉄であてもなく逃げ続けるのが当時の風景も相まって良かった。
ぼろぼろの建物に、ぼろぼろのタクシーに、ぼろぼろの地下鉄。
公開年から考えて1970年代の終わりの風景が切り取られてるので、その同時期にはこの近くでヒップホップが生まれてたりしたわけだよなあとか、関係ないことも思ったりした。

ジョン・カサヴェテスの映画はこれが初めて。他のも見てみたい。テンポは今の映画に比べてゆったりなんだけども、台詞回しや会話が良かったり、個々の人物の行動が「そりゃそうするよね〜」と説得力があったりしたなあ。
多少強引だけども観客をほっこりさせるラストも好き。
両目洞窟人間

両目洞窟人間