ひろぱげ

グロリアのひろぱげのレビュー・感想・評価

グロリア(1980年製作の映画)
3.7
カサヴェテス作品の中では一番有名かも。一応コロンビア配給のメジャー映画だし。(オープニングの空撮とかお金かかってて、いつものカサヴェテス作品では出来なそうなことも沢山やってる)

ギャングの会計係の男が金の流れをFBIにリークしちゃったのがバレて報復のため一家皆殺しに。一人生き延びた息子フィルと、近所に住む謎の女性グロリアの逃避行が始まる。
ニューヨークの街を、足で、タクシーで、地下鉄で、逃げまくる二人。追っ手のギャング達をバンバン撃ちまくるグロリア(ジーナ・ローランズ)の格好良さにシビれる。(アップルパイの無いレストランで追っ手たちを巻くところとか、黒人のタクシー運転手と手叩き合うシーンとか、地下鉄のドア越しのシーンとか大好き。)

女版「子連れ狼」とか「レオン」の元ネタとか色々言われる本作だけど、やっぱりカサヴェテスらしい一癖も二癖もあるのが味。
フィル役の男の子もイイ味出してた。(多分おれと同い年くらいじゃない?この子)

ビル・コンティの音楽がちょっと煩すぎるのが難かな。監督としてはもう少し絞りたかったのかもしれないが、メジャー作品となるとそうもいかなかったんじゃないの?
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